現在1
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「それで、貴女は記者として働いてるのね。」
ビートさんがコーヒーを口に付けそう言った。
「はい。まあ、彼が見れなかった風景が見れるかなって。」
コーヒーカップを人差し指で撫でるようにさする。
「甲子園ねぇ。貴女は甲子園球児の取材をしたかったのね。」
「ええ、本音を言えば。」
「レディーでこんなに丹頂な英語ができるなら甲子園の取材はさせないか。」
「それ、編集長も言ってました。」
苦笑いを浮かべビートさんを見ると
ビートさんはあっ!と、思いついた顔をした。
「甲子園じゃないんだけどメジャーのチケットあるの!一緒に行かない?」
ごそごそっと手帳からチケットを二枚取り出し笑顔で渡してくれた。
「いいんですか?高いんじゃ…」
眉間にしわが寄ってると思う。
「いいのよ!彼氏にフられたの。お願い助けると思って、ね?」
うふふと笑うビートさんは可愛かった。
「じゃぁ、お願いします。」
こうして私は取材させてもらっている
モデルのビートさんとメジャーを見に行くことになった。
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