1回戦 前編
「ああ。どうしよう。私の番だ」
「慌ててる様子とかウケる!」
「からかわないでよ〜アン」
「そんなことで慌ててさ告白されたときどうすんの?」
「こ、告白⁉え、え、そんなことされたことないよ」
「え?あいつされてないの?」
「じ、ジークはそんなことされてないよ」
「へえ、誰とは言ってないのにな〜」
「あ!酷いよアン!」
「誘導尋問したら引っかかったのはそっちじゃん。アッハッハ!」
するとアナウンスが流れた
『3年セイレーン、1年ギル闘技場に来なさい』
「ほら出番だよ〜。行っといで」
「う、うん。行ってくるね。」
そして闘技場に向かった。
「俺の相手は女子か。弱ったな戦いづらいな」
「年下で良かった〜」
「これより3年セイレーンと1年ギルの対戦を始める」
「よろしくお願いします」
「お、お願いします」
「始め!」
始まった瞬間セイレーンは魔法を発動させた。
すると辺りが水になっていきあっという間に水中になってしまった。
セイレーンはすぐにギルの周り渦潮を作り出した。
約5分後に渦潮を解除させた。
いきなり渦潮に巻き込まれパニックになり溺れさせるというえげつない攻撃だがこれが彼女の十八番で考え出したのは他にいた。
渦潮を解除した場所に急いでセイレーンが向かう、ギルを助け出す為だ。だがそこにはギルの姿が無かった。
すぐさま水中を探すが見つからない。
(え?消えちゃった!)
と考え始めた次の瞬間セイレーンは体に重さを感じた。すると自分の周りの水が押し出されていき、セイレーンは仰向けの状態で闘技場の床に動けずにいた。
すると上からギルが現れた。
セイレーンは問いかけた
「ど、何処にいたの⁉」
「そうですね。渦潮が発生する直前に水中から脱出に成功しました。後は様子を見て貴方の動きを止めて、水を魔法で押し出しただけです」
「そうですか」
「すみませんが、降参して貰えますか?痛ぶる趣味は無いので」
「わ、分かりました。す、すみません、こ、降参します」
とセイレーンは降参した。
「ああ、お前の彼女負けたぜ」
「な、何言ってんだ!か、彼女じゃねえよ。幼馴染みだよ!」
「本当か?」
「本当だ。負けたのは残念だな、仕方ない」
「へえ。そうか。の割になあに焦ってんだ?」
「そ、そりゃあ焦るだろ⁉」
「さては貴殿、恋人居ない歴=歩んで来た歴史か?」
「な、何ちゃっかり話に混じってきてんの!」
「でかした厨二!へえ居ないのか?」
「お前らだって居ないだろ⁉」
「居ないんじゃねえ、メス豚ども馴れ合いたくないだけだ」
「魔界の魔物よ、失礼極まり無いぞ。余は天命に身を任す。自分から作ることはしないのだ。そして余は運命の相手が既に居るぞ」
「良かった1人じゃなかった」
「だが、運命の相手だと思う者が居るなら、急ぐべきぞ」
「そうそう。他の奴に取られる前にな」
「ちょっと出掛けて来る」
そう言いジークは出掛けた。
すると
「運命の相手に言えずに10万」
「振られるに10万」
「……お前ら……少しは信じろ……」
「じゃあ、お前はいくらだ?」
「……一つ言っておこう……勝てる可能性がない賭けはしない……」
「「貴殿(お前)が一番信じろ!」」
後日言えなかったらしくフランシスが勝ち、ロイはジークを殴りまくった。
「次は僕か」
シンは闘技場に向かった。
「待っててください。ギル様」
ジェシカも向かった。
「これより1年シンと1年ジェシカの対戦を始める。始め!」
「よろしくね」
「よろしくお願いします」
10分後
「これ勝ちでいいよね?」
「勝者シン」
そこには眠っているジェシカと服が乱れただけのシンが居た。
10分前
ジェシカは高速で移動をしていた。その為にギルは弓矢が打てずにいた。
高速で攻撃しながら
「降参して下さい」
「それは出来ない相談かな」
「後悔しますよ」
「そのまま返すよ」
その後もジェシカの猛攻が続く。
だが違和感があった。それは
「……はあ、はあ」
「ねえ。降参したら」
魔法を使ったのは8分程。
普段は疲れないが、なぜか以上にダルさと眠気があった。
「……はあ、はあ。降参はしません」
「そう。じゃあ。 眠って」
そう言われた後、ジェシカの意識が途切れた。
「なあルーク、ギル何がどうなったわけ?」
「愚弟、分からぬか?」
「ロリコン、分かんねえの?」
「お前ら何なの?虐めて楽しい?虐めるならちゃんとやれ!」
「え?」
「愚弟、存在を消されたくなければ黙れ!」
「すまん、だけど俺が居ない間に何があったの?ギルに婚約者が出来るし、3人組で俺だけじゃん。彼女居ないの」
「え?3人組?」
「ああ合っている。俺とルークとクリスティアだ」
「違うわ!いい加減にしろ!大体俺らの妹は?」
「答えてやろう、ジェシカは眠らされただけだ」
「今⁉今なの?」
「静かにしててちょうだい。ロリコン」
「エリナさんいつの間に⁉」
「うるさいって言ったわよね?馬鹿なの?」
「あんたら酷いよ」
「お姉ちゃん。頑張って来るね」
「行ってらしゃい、ジャック。それにしてもあの変態どこ行ったのかしら?」
「え、もう出番?」
「アッハッハ!行ってらしゃい。後、この賭け私の勝ちよ」
「お、覚えてなさい」
ここでも彼はネタにされていた。
この後、歴史に残る大事件|(色んな意味で)が起こる。
アナウンスが流れた
『4年メアリー、1年ジャック闘技場に来なさい』
観客の間では
「1年、引きが悪いな」
「退学者1名決定」
「メアリーさんは情けをかけるだろう。いや、男にないか」
「あれれ?相手が来ないわね?逃げたのかしら?名前が同じだから期待したんだけど」
周りの空気は
((逃げて正解だ))
だったが、ジャックは現れた。
(おいー!何来てるの⁈)
(あんな子が)
(神は無慈悲か)
だが当の本人達は
「あれ?メアリーお姉ちゃんだ」
「うん、よろしく。(うそ〜。ジャックなの?無理だよ〜出来ないよ〜。でも棄権したらジャックに「真面目にやらないお姉ちゃん何て大嫌い」って言われちゃう)」
一方メリーさんは
(幸運が巡って来た。どっちに転んでもジャックはメアリーを嫌う。これでジャックは私だけの物)ふふふ」
と微笑んでいたが、
(冷酷女王、笑ってる!)
(あの姉妹、男を何だと思ってやがる⁉)
と誤解されていた。
「これより4年メアリー、1年ジャックの対戦を始める。始め!」
(どうしよう。ジャックに攻撃なんて出来ないし)
「お姉ちゃん。僕、お姉ちゃんと戦いたくないから棄権するね」
「え?(ま、まずい。私の所為で棄権したら今後「テメェの所為で落ちこぼれになっちまったじゃねえか!ざけんじゃねえよ!」という反抗期に成ってしまう。そうだ!)大丈夫だよ!ジャック!」
「え?」
「お姉ちゃん調子が悪いから棄権するね!ということで棄権します」
「認める。メアリー棄権につき勝者ジャック」
あっさりと終わった。
(嫌われずにすんだのね?残念ね。イライラするわ)
(良かったな。1年)
(神は無慈悲ではなかったか)
(冷酷女王イラついてやがる。男に何の恨みが有るんだ⁉)
「おや?神経を操りし者。棄権したのか?」
「そうだな。珍しいこともあるんだな」
「…見つけた!」
「魔物!咆哮をあげるでない!」
「フランシス、お前から吹っかけんな。ロイ、急に何?」
「あいつが俺を」
「ボコボコにした奴か?」
「お前、殺すぞ!」
「おっと失礼。半殺しか?」
「オッケー。地獄に送ってやるよ!」
「え?勝てると思ってんの?」
「主も吹っかけてるでないか?」
「……お前ら……相性良くなかったか?……」
「たまにはジョークを言っても良いだろう?」
「そういえば、テメェまた出来なかったんだな」
「え?」
「惚けても無駄である。彼女以外は知っておる」
「う、わー!」
「おい!どこ行くんだよ⁉」
ジークは逃げ出してしまった。




