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細菌の世界

 アルナール帝国。

 真正細菌、ウイルスを基本とする様々な病原菌が生活しており、大きく分けて8つの区間に分けられた国である。

 数字が大きいほうの区間ほど珍しくもなく、また強くもない病原菌が生活している。それゆえ生活できる場所も外側に近くなる。

 ・・・まあ簡単に言えば、俺みたいなライノウイルス、つまり風邪菌みたいなやつは第8区間に住むことしかできないってことだ。

 そんな俺は第8区間の中で最も知名度の高い『第8区間イフリース高等学校・戦闘技術科』に通っている。


「神威・・・・・。お前、今年に入ってから何回遅刻した?」

「・・・・・・7.5回ぐらい?」

「.5ってなんだ。」

「.5はまあまあ遅刻だったときのやつです!!」

「まあまあ遅刻ってなんだ!しかも7回でも8回でもない、12回だ!!

「あぁ!!道理で7.5!!」

「ど・こ・が・だ!!・・・・・・・とにかく、今日は放課後に補修があるからちゃんとでろよ。」

「・・・・・・・へい。」


 そう言われてやっと解放されたこの俺は佐渡神威さどかむい。ライノウイルスだ。


「おっと、ようやく解放か?おつかれさん。」


 いま俺にバカみたいな面を向けて話しかけてきたのは通野清也みちのせいや。同じくライノウイルスだ。


「何回遅刻してんのよ。」


 清也の隣に現れたこの黙っとけば美人の女は荒井千夏あらいちか。アデノウイルス。若干ライノよりも強いので、結果的に俺や清也よりも強い。


「最近なんかすごい眠いんだよ。疲れてんのかね。」


 そう言うと清也、千夏ともに俺のほうを向いて同時に言った。


「「それはない。」」


 そう言われワナワナと拳を振るわせていると、次の授業を担当している先生が入ってきた。


「全員いるな~。じゃあ戦闘基礎、始めるぞ~。」


 先生が手をパンパンと鳴らすと、席を立っていた生徒全てが席に着いた。


「我が国アルナールは、敵国であるジャンナ合衆国との戦闘に常時備えておかなければならない。・・・・ということで今回は兵法について学ぶ。」


 ジャンナ合衆国・・・アルナール帝国と対をなす国。ここ数年、内戦が起こっていたようだが、ついに収まり、合衆国となった。


(俺たちの天敵・・・)





 ・・・・・何年前の記憶だろうか・・・・。

 第8区間はジャンナ合衆国の属国の一つに襲われた。

 当時幼かった神威は壊れかけた建物に隠れ、ガタガタと震えており、少しでも体を動かせば存在がばれてしまう状況だった。

 そんなとき、大きな衝撃波が周りを吹き飛ばした。

 瓦礫の下敷きになりながらも神威は視認した。

 ヘルメットのようなフルフェイスマスク、重厚な鎧のようなパワードスーツ、その手に握られた銃。





 ・・・・あれから俺も成長した。

 戦い方も学んだ。

 今ならやつらも殺せる。


「・・・・・・抗体・・・・。」


この話は細菌は出してますが人間は出てきません。

細菌が人間になっている感じです。

なので細菌のことを人間ということが多いです。

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