仕組み
須藤さんと修行を始めて一ヶ月、俺も須藤さんもサレインダードを自由に扱える様なった。
「須藤さん、ちょっと質問してもよろしいですか」
「ええ、いいわよ。私が答えられる内容なら」
「それ、どういう意味ですか」
「高校生が小学生を恋におとす方法とか聞いてるくるつもりだったんでしょう」
「そんなつもりありませんよ。俺ロリコンじゃないですし」
「いや、いやロリコンでしょう。小学生に告白したんだから」
「あれは仕方ないですよ。俺は人を見た目で判断するのが苦手なんですから。それに小学生と分かってたら告白なんてしてませんでしたよ」
「それで質問って何」
「華麗にスルーしないでください」
「あなただって私をいつも無視するじゃない」
「いや、俺のは無視であってスルーじゃない」
「屁理屈言うな」
「屁理屈じゃありません。理屈です」
「どっちでもいいわ」
「それで俺の話をどうしてスルーしたんですか」
「いきなり話を戻すな」
「それで俺の話をどうしてスルーしたんですか」
「二回言わなくていいわ」
「じゃあ、早く答えてください」
「わかったわよ、答えるわよ。それは私の事をいつも六林は無視するよね。だから今日はその逆パターン、須藤がスルーをするー」
とてもシーンとなった。まあ、俺と須藤さんしかいないんだけどね。
「結論をいよう今のはギャグちっともおもしろくなかった」
大声でいってやった。まあ俺がそう言った後もシーンとなったけどね。結果としてどっちもスベッたのでスベッた事には触れないで話を進めることにした。
「あの、さっきの話の続きなんですけど」
「え、ああそうだった。何かしら」
「実は前々から気になっていたんですが、どうして俺達みつからないんですかね」
「何を言ってるの。意味がわからない」
「ほらだって、俺達こんなに堂々と修行しているのに支配者に気づかれないのはおかしいじゃないですか」
「そうだったわ。まだ説明していなかったのね。実はサレインダードを支配者は避けるの。理由は私のも分からないけど、だから修行してるのも家の中だけでしょう」
「なるほど、そうだったんですか」