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作戦

 それから2日間たった。俺達は支配者を倒すとは決めたものの具体的にどうするとは、決めっていない。なので作戦を立てる事にした。いや、2日間の間にできただろう。なぜできなかったか、それは何となくしなかったからである。

 「六林、支配者と戦うのはいいけど、どうやるの」

 「それはですね、まずはサレインダードを今以上に使いこなせる様になります。もちろん須藤さんもですよ」

 「やっぱり身勝手ね。でもいいわ、私も正直この世界から出たいと思っていたから」

 「次にですね、仲間を増やそうと思います」

 「仲間を増やすたってどうするの」

 「それはですね、俺達がここにいるのって支配者から見つからなかったからですよね」

 「ええ、そうよ。それがどうかしたの」

 「つまりですね、支配者に見つけだされる前にですね、見つけだそうという事です」

 「なるほど、そういう事ね」

 「いや、納得するのが遅いですよ」

 言い返されたが俺は無視して

 「普通は見つからなかったの所で気づくでしょう」

 続けられなかった。

 「それはね」

 須藤さんはそう言ってダマリこんだ。しかし、反撃してきた

 「六林が余計な事を言うから悪いんじゃない」

 「いきなり何を言ってるんですか。そこは今問題じゃありません」

 「問題って言ったわね」

 須藤さんはここぞとばかりに俺に猛反撃してきた。

 「気づいてるんじゃない。問題発言をした事」

 「していません。したのは作戦会議です」

 「話をそらそうとしない」

 「そらしてはいません。そらさそうと誘導してるだけです」

 「あなた今自分自身で白状しているのがわかる」

 「何をですか」 

 「誘導していると言ったわね」

 「ええ、言いましたよ。それがどうかしましたか」

 「つまり問題発言をした事を自分自身でも自覚してるって事よ」

 「つまり」

 「つまり返し、まだ認めようしないようね」

 「何をですか」

 「何をって、さっき私が言ったじゃない」

 「ああ、自分自身で罪を自覚してるって事ですか」

 「そうよ、犯人はおまえだ」

 「いや、この中に2人しかいないじゃないですか。そんな名探偵風に言われても」

 俺は少しためてから

 「たしかに俺は問題発言をした事を自覚していた」

 「ついに白状したようね」

 「でも仕方なかったんだ」

 「なんでよ」

 「あのとき俺は納得するのが遅いって言うぞ、言うぞと心に決めてたんだ」

 「いやいや全然仕方なくないでしょう」

 「なので俺は問題発言をしました」

 「そんな自信たっぷりに言うな」

 「ていうか、この一連の騒動に罪もなにもないんじゃないですか」

 「たしか言われてみれば」

 「なのにSMさんは犯人はおまえだとか自信たっぷりに言っていましたよね」

 「それは」

 須藤さんはダマリこんだ。でも、さっきのように反撃はしてこないようだ。俺は思った。こんな状況で大丈夫なのだろうか、意味もない事で言いあいして、2日間何もしないでだらだらして、なので俺はもう無駄話はしないと決めた。

 「須藤さん、無駄話はここまでにして、さっそく修行を始めませんか」

 「ええ」

 須藤さんは驚いたような声をだしたが

 「そうね、そうしましょう」

 賛成してくれた。

 「では連携技から始めましょう」

 「連携技、そんなのできるの」

 須藤さんは聞き返してきた。

 「わかりません、でも二人で力を合わせればより強大な力になるでしょう」

 「わかったわ」

 そして、俺と須藤さんは修行を始めた。

 「目覚めよサレインダード。弾けろサレインダード。今まさに開放の時。神を拒絶し、この世界を拒絶する大いなる力よ。サレインダード開放」

 「明日へ、また次の日へ、未来の扉を開く時世界は変わる。みんな変わる。今世界を変える力をこの俺に。サレインダード開放」


 


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