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 俺はその後散々文句を言われた。10分間も

 「あのーもうもうそろそろ本題に戻りませんか」

 俺は話を本題に戻そうとした。だっていつまでたっても文句を言い続けそうだったから

 「わかったわ、でもあなたの事許してないからね」

 「わかってます。俺人の年齢間違って許された事ありませんから」

 「何開き直ってるのよ」

 「サレインダードと家作りが関係あるんですか」

 「無視するな」

 「いや、俺の須藤さん無視は恒例行事みたいなもんでしょう」

 「違うわ、思わずツッコんでしまったわ」

 「サレインダードと家作りが関係あるんですか」

 「二度言わなくていいわ、ちゃんと聞いてるわ」

 「じゃあ、早く答えてください」

 「何怒ってるの、私を怒らせたのはあなたでしょう」

 「じゃあ、早く答えてください」

 「だから、何で二回言うの、ちゃんと聞いてるよ」

 その後須藤さんはちょっと黙って説明を始めた。

 「家作りはねサレインダードを組み上げていくのよ」

 「それは、つまりどういう事ですか」

 「まあ、見ていればわかるわよ」

 須藤さんは、サレインダードを組み合わせてみせた。どうやらサレインダードには色んな力があるらしい。

 「じゃあ、この力を応用していけばこの世界から出られるかもしれないですね」

 「どうやって」

 須藤さんは不思議そうな表情をして俺に聞いてきた。

 「つまり、この力を利用して影の支配者倒そうって事です」

 「そんなの無理よ。あなた影の支配者を見た事ないからそんな事言えるのよ。それに例え影の支配者を倒したとしても、この世界から出られるかもわからないし」

 「え、須藤さんは、影の支配者を見た事があるんですか」

 「あたりまえよ、この世界にどれだけいると想ってるの」

 「あ、言い忘れてた。倒しても出られるかわからない、でもそれ以外方法が考えられない。質問2を答えました」

 「ふざけてるの、ちゃんと私の話を聞きなさい」

 「すみません、それで影の支配者ってのは強いのですか」

 「強いってものじゃない、怪物よ」

 「怪物ですか。どんな形ですか」

 「どんな形といわれても色々な形のものがいるから一概にこんな形とは言えないわよ」

 「そうですか。じゃあこんな話しても無駄ですね。まあ元々、支配者がいると聞いた時点でだれに何を言われても影の支配者と戦うつもりでしたけど」

 「あなた私の話が聞こえなかったの。相手は人間じゃないの怪物なの勝てるわけがないでしょう」

 「えっと影の支配者って言うのも面倒くさいのでこれからは、えーと何と呼びます」

 「だから人の話をききなさ」

 俺は須藤さんの話を遮った。

 「いいですか須藤さん。俺はこの世界から出たい。それに引きづりこまれた人も助けたい。もちろん俺の身勝手だって事はわかってます。それでもみんなを助けてここから出たい」

 「わかったわ。それにもう何を言っても聞きそうにないし」

 須藤さんは俺の身勝手を許してくれた。

 「あ、ちょっとさっきに話に付け足したい事が」

 「何かしら」

 「俺がみんなを助けたいのは、みんなのためとかそういうんじゃないです。ただみんなを助けないと、どうしてあの人を助けなかったのとか色々と嫌味を言われてたいへんな事になるから俺はみんなを助けたいのです」

 「さっきのは何だったのよ。私そうとう感動したんだけど」

 「それにみんな助けなかったら社会にめちゃくちゃ影響するでしょう」

 「だから私を無視するな」

 俺達はこうして影の支配者と戦う事を決めた。あ、また須藤さんを無視してしまった。

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