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サレインダード

 「サレインダード」

 俺はまたも声がひっくり返った。

 「サレインダードと言う力は思いの塊のような物です」

 「つまり、あなたがこの世界から出たいと思うほどサレインダードはより強い力になります」

 俺は不思議に思った。なぜなら俺はこの世界に引きづりこまれてから、ずっと出たいと思っている。なので俺はその疑問をぶつけてみた。誰にってそれは見てのお楽しみ

 「え、だって、俺はこの世界に引きづりこまれてから、ずっと出たいと思っているのに何もおきてないですよ」

 正解は須藤さんでした。この場には俺と須藤さんしかいないけど

 「口で説明しても伝わらないようですね。では実際に見せましょう」

 え、何をって言いたかったけど我慢した。だって聞ける状況じゃなかったから

 須藤さんはと言うと、さっき言葉を発した後目をつぶっていた。そして、神に祈るようにして呪文みたいな事を唱え始めた。

 「目覚めよサレインダード。弾けろサレインダード。今まさに開放の時、神を拒絶し、この世界を拒絶する大いなる力よ。サレインダード開放」

 すると、須藤さんの掌に赤い光がでた。

 「えっと、それがサレインダードですか」 

 俺は聞いてみた。まあ、だいたい予想はつくけど。

 「ええ、そうですよ。六林さんも練習するばできるようになると思いますよ」

 絶対とは言わなかったが須藤さんの目から絶対できるよという感情がこめられてる様に思えた。まあ、俺の率直な感想だけど

 「その提唱文とかも言わなければならないのですか」

 話が飛ぶようだが俺はそんな事を聞いた。だれにってそれは見てのお楽しみPART2

 「ええ、この力は思いをこめればこめるほど強くなるんです。だから自分の思ってる事を声に出したりする事は大事なことです」

 「では質問を変えます。提唱文は決まっているのでしょうか」

 「いや、自分が思いをこめやすい言葉を選べばいいだけです」

 なので俺は提唱文を考えてみた。するとそこへ須藤さんがあわてた様に言葉を付け加えてきた。

 「あ、忘れてました。最後にサレインダード開放はいれてくださいね」

 俺はなぜだろうと思った。

 「なぜですか、何か理由があるんですか」

 「いや、それについては私も知らないのですが」

 知らないのに、なぜそんな事が言えるんだろうか。俺は疑問に思ったが今あえて聞かなかった。たいして理由はないけども

 「そうですか、知らないのですか。でもまあいいです。そんな事は気にしないでいきましょう」

 俺は元気に気にしてないアピールをした。別に深刻なことを聞いたわけじゃないけども

 「では、まず提唱文から」

 俺は俺なりの提唱文を唱えてみた

 「明日へ、また次の日へ、未来の扉を開く時世界は変わる。みんな変わる。今世界を変える力をこの俺に。サレインダード開放」

 すると青い光が俺の周りを包みこんだ。あまりにもまぶしくて俺は目をつぶってしまった。

 「まだ、コントロールは上手くいっていないようですね」

 須藤さんはそう言った。そして、また話を続けた

 「サレインダードは、コントロールするのが難しいです。力が大きくなればなるほど」

 「須藤さんは、コントロールするまでにどれくらいの時間がかかったのですか」

 「そうですね私は二ヶ月くらよ」

 須藤さんはそう言った。でもまたあわてた様子になってこう言った。

 「間違いですよ。二ヶ月くらいですよ」

 「え、何か間違えましたか」

 「敬語を使い忘れてしまいました」

 「別に気にしなくていいですよ。須藤さんは俺より年上でしょうし」

 「六林さんあなたとっても失礼ですよ。女性に年を聞くなんて」

 「別に聞いていないですよ。ただ年上と言っただけですよ」

 「それが失礼と言っているんです。でもまあいいです」

 それから一呼吸おいてから須藤さんは続けた。

 「六林君はいくつなの」

 俺は心の中でツッコんだ。めちゃくちゃ根に持ってんじゃねえか。さっきの「でもまあいいです」はなんだっただよ。

 「17歳です。ちなみに高校2年生です」

 俺は心の中ではツッコんだけど言葉には出さなかった。俺ちょう紳士

 「そう、じゃあ私とあまり変わりませんね。私は18歳高校3年生ですよ」

 「えーーーーーーーーーーー」

 俺はめちゃくちゃ驚いた。なので思わず「えー」と言ってしまった。

 「18歳。てっきり俺30代後半かと思っていました」

 須藤さんはとても落ち込んで下を向いてしまった。でも半泣きで俺に話しをしてきた。

 「30代後半なんて言われたの初めてです」

 俺はこれまでの自分を振り返った。なぜかそれはみてのお楽しみPART3っていつまで続くんだ。自分自身にツッコんだ。

 「すみません。俺人を見ためで判断するのが苦手で」

 「はあ、よかった六林さんの目がおかしいのね。それとこれからは、あなたに敬語は使わないわ」

 話がつながっていないし、怒ってますよね、と思ったがここも言葉にはださなかった。俺ちょう紳士、ではないか

 「わかりました。敬語を使わなくてもけっこうです」

 「六林怒ってる。あなたが失礼なこと言ったくせに」

 「別に怒ってなんていませんよ」

 俺は逆にそう聞かれた。いわゆる逆パターンだ。やっぱり俺も細かく説明しすぎだ。

 「怒ってるか怒ってないかはおいといて」

 「六林が言うのはおかしくない」

 俺は須藤さんを完全に無視して続けた。

 「俺がみため人の年齢を判断するのが苦手かって教えてあげましょう」

 「別に聞いてはいないのだけれど、気にはなるわ」

 「ははは、では教えてあげましょう」

 「言い方むかつくんだけど」

 俺はまたも須藤さんを無視して続けた。

 「俺には好きな人がいました。あれは高校1年生のときでした」

 「なんでポエム風なの」

 毎度の事ながら無視して続けた。

 「俺は思い切ってその子に告白した。そしたら、その子が言ったんです。私小学5年生ですよって」

 「うわ、どんだけ人の年齢見ためでわからないのよ」

 「俺はびっくりした。この子小学5年生なのに、なんでこんなに大人っぽいのだろうと」

 「いや、それはあなたの目がおかしいだけ」

 「小学生に告白した事は瞬く間に周りに広がました。なぜでしょう」

 「なんでクイズ形式」

 「正解はその子には兄がいて、その兄貴が俺と同じ高校でしかも学年も同じだったから」

 「とても運が悪いのね、って言ってほしいの。でも言わない。かわりこの言葉を言ってあげる」

 須藤さんはちょっと間をあけて

 「それはあんたの目がおかしいいだけ」

 俺は無視して続けた、恒例行事のように

 「その後俺に付いたあだ名が変態ロリコンやろうです」

 「まあ、それは仕方ないわね」




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