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後日談

 俺達がルーシャンドからでて一ヶ月たった。あ、久しぶりにルーシャンドって言葉を使った

 「おはよう六林君」

 「おはようございます」

 あれから俺は普通の生活に戻っていた。

 「ところで六林君」

 「なんでしょうか」

 「今度、文化祭があるんだけど」

 「いや、うちの学校は中止になったはずじゃあ」

 「違う、違う。他の学校のよ」

 「じゃあ、俺に関係ないじゃないですか」

 「そうなんだけど、私スケットたのまれていて」

 「じゃあ、中谷さんが行けばいいでしょう」

 「私も行くんだけど、後一人必要なの」

 「そうですか。がんばってください」

 「ちょっとまって」

 「何ですか。まだ何か」

 「六林君、手伝って」

 「はい、無理です」

 見たか俺の「いいよ」に見せかけてのお断り。名付けて(だまし打ちお断り)。前にもそんな名前の技名があったような。まあ、いいか。

 「そんな事言わないで。変態ロリコンやろう」

 「はい、もう絶対無理ですね」

 「じゃあ、みんなに言いつけてやる」

 「何をですか」

 「六林君が変態ロリコンやろうだって事」

 「その事ならみんな知ってるから大丈夫。て何言わせとるんじゃ」

 「自分で言ったんでしょう」

 「俺は変態ロリコンやろうじゃありません」

 「あ、はいはい。分かった。じゃあ、手伝ってね」

 中谷さんは走ってどっかに行ってしまった。そして今は文化祭の会場だ。

 「文化祭」

 「お母さん、何か語りだしてる人がいるよ」

 「そうだね、あんな人とは関わらない方がいいね」

 何だと。人がせっかく悟りを開こうと思ってるのに。嘘です。今日の俺なんか非常に機嫌が悪いのでいつもよりおかしくなってるだけです。

 「文化祭」

 「やっぱり何か言ってるよ」

 「聞かないほうがいいよ」

 そんなに聞かせたくないか。ならば聞かせてやる。

 「文化祭それは聖なる神隠し。文化祭それは神と人間との境界線。文化祭それは言葉通り文化の祭り」

 「意味が分からない」

 「ほら、あっちへ行きましょう」

 自分でも何を言ってるのか分かりません。

 「変態ロリコンやろう」

 聞き覚えのある声が。

 「センナいきなり変態ロリコンやろうはないですよね」

 「変態ロリコンやろう」

 「だから」 

 センナは俺の話を聞かないでどこかへ行ってしまった。何なんだあいつは。

 「絆」

 「また何か語りだした」

 「だから、もう行きましょう」

 ふん、またふざけたくなっちまったぜ。

 「絆それは若かりし頃の己の導き。絆それは糸の導き。絆それは心の傷な」

 「やっぱり意味が分からない。でも最後のは全くおもしろくない」

 「そうだね、おもしろくないねえ」

 ちゃんと感想言えるんだね。えらいねえ。

 「本当だ。六林だ」

 「おーい六林」

 またまた聞き覚えのある声が、いやあるな。

 「久しぶりです。笠松、須藤さん」

 「何故ここに六林が」

 「そんなの決まっているさ奈央。神の導きだよ」

 相変わらず意味が分からないねえ笠松。いや、さっき俺が言った事じゃないか。

 「俺がここに手伝いに来たんです」

 やっぱりここは無視だ。華麗にスルーじゃないよ。無視だよ俺の場合。

 「へえーじゃあ、がんばってね」

 「はい、中堂さん達もがんばってください」

 「いざさらば。神に選ばれし我の相棒」

 いや、相棒じゃないし、神に選ばれてないかね俺。普通の人間だからね。

 「おーい六林君」

 「何ですか藤谷さん」

 「さっそくだけど、スケットになって」

 「無理ですよ。氷がないですもん」

 「それはスケートって何これ漫才」

 「いや、違います。今のはジョークです」

 「ああ、そう。それで」

 スルーされた。絶妙なる華麗なスルー。これぞ神に選ばれては、いないけど現実を超越した人。

 「やきそば作ってくれる」

 「分かりました」

 俺は、やきそばを作る事になった。

 「これが俺の必殺技(裏返し表返し)」

 何故こんな事してるかって。それは、見てのお楽しみ。

 「俺の技がこもったやきそばは、いかがですか。いつでも、どこでも、どんな時でもの六林です」

 正解は宣伝でした。みんな分かったかな。

 「あの人頭がおかしい」

 「本当だ」

 やっぱり俺って頭おかしいかな。こうなったら本当の必殺技

 「そこの奥様方」

 「え、私達の事」

 「はい、そうですよ」

 「私達は高校生だわーー」 

 「うおーーーー」

 俺は殴られた。殴らなくてもいいのに。人の年齢を見た目で判断するのが苦手なだけじゃないか。

 「相変わらずね六林」

 「そうだな。やはり我の相棒ではない」

 「さすが変態ロリコンやろうです」

 近くではこんな声が聞こえたりして。

 「須藤さーーん」

 何か叫びたくなったんで叫んでみました。

 「きゃーー」

 当然回りはドン引きである。

 「くしゅん。何かいやな声が聞こえたような」

 「気のせいよ真菜」

 「そうだよね佳奈実」

 「うん」

 その頃、須藤と佳奈実はいっしょに勉強をしていた。

 「みなさん、ドン引きしないでください」

 さらにドン引きである。こうなったら最終手段。

 「俺の目からは、この場にいるみんな年寄りにみえるぞーーーー」

 「この変態ロリコンやろう」

 何でみんな知ってんでしょうね。とにかく、その後色々あった。殴られたり蹴られたり。でも何故あんな事言ったかってそれは見てのお楽しみではありません。ただの気まぐれです。

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