一筋の光
するとそこへ一人の女性が現れた。
「どうして、ここに人が」
女性は、とても驚いていた。
「あ、すみません。歩き回っていたら偶然ここにたどり着いたんです」
俺は、そう女性に説明した
「私こそすみません。普段ここに人が来た事がないから驚いてしまいました」
女性は俺に親切に話した。
「あ、すみません。自己紹介をしていませんでした。俺は六林六郎といいます」
「私は須藤真菜といいます。よろしくお願いします」
俺は彼女にこの世界について質問してみた。
「ここは、いったい何なんですか」
「ここは、影の中の世界です。信じられないかもしれないけど、六林さんも影の中に引き込まれてここへ来たんでしょう」
「ええ、まあそうですが」
俺はだいたい予想はついていた。でも、現実を受け入れたくなかったから彼女に質問したのだ。しかし、いつまでも受けと留めないわけにはいかないので俺は受け止めた。キャッチボールの球みたいにね。ちょう軽いんだ俺、我ながら爆笑ポイントである。
「あの私何か変な事しましたか」
どうやら俺は、にやけて笑っていたらしい。我ながら気持ちが悪い。あ、現実受け止めている。そんな事を俺は思ったが気を取り直して質問を続けた。
「いや、ちょっと想い出し笑いをしていただけです。想い出し笑いをしてすみません」
須藤さんは困惑している。まあ、そうだろう。意味不明な事で謝られたのだ、しかし、俺はそんな事気にせずに質問を続けた。て二回質問を続けたって書いちゃった。
「あの、もう一つ質問してよろしいでしょうか」
「はい、いいですよ」
須藤さん、嫌な顔一つしないで俺の話を聞いてくれた。とても優しい人だ