作戦会議
須藤さん達が帰ってきた後、俺達は本格的に作戦会議をした。て言っても俺の中堂さんの会話は全くもって意味のないものだったが。
「俺達が真正面からアジトに突っ込んでも勝算はありません。じゃあ、どうするか。これがこの会議のテーマです」
「違うでしょう。僕達デストデレクションが活躍する物語、デスデレ物語もプロローグでしょう」
はい、意味がわかりません。本当に意味がわかりません、笠松。それとデストデレクションを変な略し方しないでください。これでも短くしてんだから。俺は、そう心の中でツッコんで表上では笠松を無視した。表上とは、現実って事ね。
「それで俺から良い作戦があるんですが」
「何かしらロックン」
「その名も遠距離攻撃作戦です」
「遠距離攻撃作戦」
みんなが俺に同時に聞き返してきた。
「そう遠距離攻撃作戦。作戦内容はいたって簡単です。シャドンドのアジトへ遠距離からサレインダードを打ち込みシャドンド達を混乱させます。そして、シャドンド達が混乱している間に一斉攻撃です。まあ、一斉攻撃と言っても一人のシャドンドに一斉に、みんなで襲いかかるという事ですが」
シャドンドの数え方は無視してね。
「でも、それじゃあ。時間がかかりすぎて混乱が収まってしまうんじゃないかしら」
「たしかに混乱は収まってしまい一日では到底無理です。そこでこうします」
「どうするの」
「この作戦を毎日のように繰り返して、徐々にシャドンドの数を減らしていきます。そして、最終的には俺達の勝利です」
「そう簡単に上手くいくかしら」
「上手くいくかしらじゃありません。上手くいかすのです」
今日の俺はいつもと違う。だって、だって、特に理由はありません。
「他に意見がある人は手を上げてください」
俺は司会をしている。何故かそれは見てのお楽しみじゃありません。特に理由はないからね。
「はい、はい」
笠松が手を上げた。上げなくていいのに。
「はい、どうぞ笠松君」
君づけなのは、司会進行をする時に君付けする人が多いからである。俺の妄想でわね。
「そんな作戦、僕は反対だ」
「どうしてかね笠松君。何か他に良い作戦でもあるのかね」
「いや、そういうわけじゃないが、この作戦には反対だ。だって、こんなのバトルもののでする事じゃない。ここは正々堂々戦うべきだ」
今そんな事言ってられる状況か。
「いいですか笠松君。今の私達の力では到底シャドンドには及びません。ですから、ここはやり方が汚くても私の作戦に従うべきだ。正々堂々に戦って死んでしまったら、もともこうもないじゃないですか」
「それはそうですが」
「それに、バトル漫画や小説でも言うだろう。敵は、なにがなんでも倒す。そして、気の向くままに卑劣な事をして、痛めつけ、もう私もう嫁にいけないと言わせるような事をして更生させろって」
「言わねえよ。それ完全に悪党のする事だよ」
「まあ、なんです。ですから私の作戦で決定て事で」
「ちょっと待てえ」
「まだ、何かあるんですか笠松君」
「はい、その、その」
「なんですか、はっきり言ってください」
「別にあんたのためじゃないんだからね」
何なんだこいつ。いきなりツンデレみたいな言い方して。
「何が私のためじゃないんですか」
ちなみ今の俺の一人称は私である。これも司会役の人がよくそうしているからそうしている。
「それは作戦に参加する事です」
ツンデレ終了かよ。でも良かった、気持ち悪かったから。
「それは、そうでしょう。私のために作戦に参加したら意味ないでしょう、あなたが好きなバトルものの登場人物もみんなのためにやってるでしょう。ONE FOR AIIってやつです」
今日の俺は、やっぱりいつもと違う。だって、だって、さきほども言ったように特に理由はありませんPART2。でもPART3はありません、ここで終了です。
「たしかに、そうだ。俺は主人公だからみんなヒーローになるんだ」
お前今いくつだ、保育園児か幼稚園児か。後、主人公とかいないから、ここ現実だから。
「でもAII FOR ONE みんなは一人のためにってのもありますから、笠松君が言った事も間違いではないのだけどね」
「何、じゃあ僕は」
笠松の話を中堂さんが遮った。
「話は、もうすんだのかしら」
何他人事みたいに言っているんだ、あなたも、ちょう重要人物ですよ。
「はい、すみました。それで遠距離攻撃作戦で決定でよろしいでしょうか」
「いいですよ」
「ええ、いいわよ」
「はい、さすが変態ロリコンやろうです」
「おのれ六林、僕の事をだましやがって」
最後の二人はおかしいが、無事に遠距離攻撃作戦に決定した。それでは、いざシャドンドのアジトへ出陣じゃあ。




