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追跡

 俺は、その後シャドンドを追跡した。

 「おい、戦国武将ではだれが、イケメンと思うか」

 「そうですね。やっぱり織田信長ですかね」

 いや、戦国武将の顔なんて知らないでしょう。てか、お前ら、どっちも戦国武将が好きなのかよ。と心の中でツッコミながら。

 「おい、こいつらどうする」 

 そう上の階級のシャドンドが言い出した。

 「そうですね、抹殺許可もでてますしね」

 何だって、抹殺許可がでてる。俺は、その話が気になったので、詳しく聞く事にした。

 「じゃあ、いっそ殺すか」

 「本気ですか」

 「冗談だよう、不用意に人間を殺したら上に叱られるだろうが」

 「そうですよね。だって、できる多くの人間が必要ですしね」

 多くの人間が必要、何故だ。こいつらの目的はなんだ。

 「なんだーー」

 俺は、またも声に出してしまった。

 「おい、だれかいるのか」

 「だれかいるのかと言われて、はい、いますって答えるわけないだろう」

 しまった。つい言葉に出してしまった。

 「くそ、なめやがって。とっとと出て来い」

 「出て来いと言われて、出ていくやつがいるか」

 もう、やけくそだ。こうなったら強行手段をとるしかない。

 「おい、お前探してだして俺の前につれてこい」

 「はい、わかりました」

 上の階級のシャドンドは戦国武将好きのシャドンドに命令した。どっちも戦国武将好きか。

 「お前らなんかに捕まるわけないだろ、まぬけ」

 ふん、こうなったらやけくそだPART2。

 「なんだとこらあ。とっとと出れこいや」

 「出てこいや 言われてだれも でてこない」

 俺は、俳句風に言った後こう付け足した。

 「純情ハートの心のトキメキ」

 「意味わかんねえし、俳句風に言うんじゃねえ」

 すかさずシャドンドはツッコンできた。だが俺はひるまない。

 「傷ついた 織田信長の 純情ハート」

 「だから意味がわからねえ。純情ハートってなんだよ。しかも字余りどころじゃないだろう」

 「やっぱり、ツッコミをいれてきたか。作戦成功だ」

 「何がだよ。ツッコんだから何だよ」

 「俺は、お前らに顔を見られていない。どういう事かわかるか」

 「知らねえよ。ちゃんと説明しろよ」

 「それは、つまり」

 俺は、そう言って

 「六林盾刻み切り」

 シャドンドを一刀両断にした。

 「どこから俺が出てくるか、わかれねえって事だよ。あ、遅かったか。もう斬ったちゃったからな」

 「ふん、ちゃんと俺が聞いてるから大丈夫だぜ」

 そう言ったのは上の階級のシャドンドだ。どうやら、ずっとこっちを見ていたらしい。

 「あらら俺、大ピンーチ」

 俺は棒読みで言った。

 「ふん、俺の事をなめてるようだな」

 「なめてませんよ、なめてませんよ、なめてませんよ」

 なおも俺はシャドンドをからかった。

 「ふん、そんな事言って、結局から逃げてんじゃねえか」

 俺は、シャドンドから少しずつ後ずさりをしていた。

 「なめてないと俺は言ったんですよ。意味わかりますか」

 「やっぱり俺の事なめてんじゃねえか。くそやろうが」

 そう言ってシャドンドは俺に向かって突進してきた。しかし

 「ちくしょう。なんだこれは」

 シャドンドは、そう言い残し消滅した。

 「それはですね。俺のサレインダードを集めて作ったトラップです。たしかに、あなたは強いのかもしれない、スピードが早いのかもしれない。しかし、一度に大量のサレインダードをくらえば倒れる」

 つまりこういう事だ。まず、人質をとらせてシャドンドを尾行する。そして、シャドンドのアジトらしきものが見えたら、シャドンドにワザと見つかる、顔はみられないでね。そして、シャドンドがくいつきそうなネタを話して時間をかせぐ。その時間を稼いでいる間にサレインダードを半径5メートルくらい大量にしきつめ、そして後は、そこにシャドンドを誘導する。

 「いくら力で上回ろうが勝てない事もある。つまり、今日の貴方の敗北原因は力だけにたより、何も考えていなかった。完全な作戦負けって事さ。あ、言うのが遅かったかな。もう消滅しちゃってるねえ。はははははー」

 はたからみたら、だだの変人である。

 「てことで、みんなを助けますか」

 俺は、その後みんなを助けてあげて、これまでの俺の行動を説明して和解した。

 「ばか、ばか、ばか、絶対に許さない」

 センナは泣いて俺にそう言ってきた。いや、和解できていないかな。

 「いや、そうでもしないと、みんなを危険にさらしてしまう可能性があったんですよ」

 俺は必死に弁解した。

 「ほう、それはどういう危険かな六林君」

 なんだ、こいつ。いきなり君付けなんかしてきやがって、笠松。

 「君が好きな2次元みたいに仲間がピンチになった時に主人公が助けにいく。俺は主人公になりたかった。しかし、その主人公役を笠松君に取られる危険せいがあったのだよ」

 「死ねーーー」

 俺は、みんなに殴られた。冗談で言ったのに。

 「嘘です。嘘です。本当は、強いシャドンドには、まだ勝てないとわかっていたんです。だから、作戦を練って倒そうと思いました。だけど、その作戦にはとても危険だった。だから、みんなを巻き込みたくなかった」

 「説明になっていない。仲間を人質にしておいて何が危険に晒したくなかっただ。おもいっきり晒しているし、おもいっきり作戦に巻き込んでいるわー」

 それに殴られた。くそー仲間思いですよアピールをしたのに無駄だったか。

 「でも、敵のアジトへたどり着けたし、シャドンドも倒したじゃないですか」

 「それは、そうだけど」

 みんな口ごもった。

 「だから、この件はチャラという事で今後の事を考えましょう」

 ふん、これで誤魔化せるか。俺の脳裏には、そんな事しか浮かんでいない。嘘です。みんなの事ちゃんと考えています。

 「ええ、わかったわ。でもロックン今度、何かやるときは、私達にも相談してみんなで行動しましょう」

 「わかりました。本当にすみませんでした」

 「分かってくれたらいいのよ」

 「仕方ないわね。須藤さんが、そう言うのなら今回は許してあげる」

 「まあ、結局仲間ってのは絆で結ばれてんだよ」

 笠松、良い事は言ってるが答えにはなってないぞ。

 「ふん、さすが変態ロリコンやろうですね」

 センナ意味わかんねえよ、変態ロリコンやろうじゃねえよ、変態ロリコンやろう関係ねえよ、さすがってなんだよ、答えになってねえよ。

 「みんな、ありがとう。やっぱり、器が大きい人達だあ」

 そして、俺達は作戦を錬り始めた。

 力では、まだ勝てないシャドンドもいる。しかし、作戦を立てチームワークがあれば勝てる可能性もある、10パーセントくらい by六林六郎







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