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デストデレクションの日常

 私の名前は、須藤真菜。デストデレクションという組織の一員。しかし、デストデレクションは一週間前に一人メンバーが脱退した。以来、私たちデストデレクションは、4人でシャドンドと戦い続けている。

 「サ、レイン」

 私の攻撃は、サレインダードをソードや弓といった武器に変えるのではなく、直接サレインダードを相手に当てる技だ。

 「サ、レイン」

 私は2回続けて同じ攻撃をした。それもそうだ、私には、サ、レインという技しか今の所持っていないからだ。

 「扇風斬」

 今の技を使ったのは、中堂奈央と言う私達デストデレクションの一員だ。彼女はサレインダードを扇に変え、風をおこすようにサレインダードを操る攻撃スタイルだ。

 「笠松流槍突き」

 彼の名前は笠松卓、一般的にいうオタクってやつだ。彼の戦闘スタイルはサレインダードを槍に変え相手を突き刺すような攻撃スタイルだ。笠松流とか技名に入れてるが、実際に技を使ってるのは彼一人だけだ。

 「サレイン砲」

 そう言ったのは、藤堂センナ。彼女の戦闘スタイルは私と同じで直接サレインダードを相手に当てるものだ。サレイン砲の砲は大砲の砲とかじゃなく自分自身を大砲と見立てていつから、砲と付けている。つまり、自分が大砲の本体であり、そこから発射されるから、サレイン砲だ。

 「みんな、片付いた」

 「はい、こっちは全員倒しました」

 「こっちも片付きました」

 「こっちも大丈夫です。僕が魔術で呪文をかけましたから」

 最後の一人はおかしいが、それは、いつもの事である。私達の日々は、いつもこんな感じである。六林ってやつが抜けて以降、とても平和だ。

 「そう、じゃあ今日は、もう戻りますか」

 「そうですね、そうしましょう」

 他の三人か同時に声が返ってきた。それもそのはず。抜けた六林以外は、みんな息がぴったりでコンビネーションも抜群だからね。私達は、そして自分達のアジトに戻った。アジトとはサレインダードを組み上げて作ったものだ。だから、赤、緑、白、紫、色とりどりの建物みたいになっている。

 「それじゃあ、今日の報告会といきましょうか」

 私達は、六林が抜けて以降、この報告会というものを作った。報告会とは、その日シャドンドと戦って、何か分かった事があったら報告するというもので、名前通りの会だ。

 「あ、私から報告があります」

 「何かしら」

 今日の報告会は私、須藤真菜が司会を勤めている。司会は毎日変わる制度で、いわば日直みたいなもんだ。

 「えーとシャドンドは、変な形ものばっかりです」

 この報告会、実はどうでもいいような事しか出ない。例えば、シャドンドには2次元のキャラクターみたいなやつがいたとか、シャドンドをモデルにキャラクターを創作してみたとか、僕がシャドンドを倒した時、2次元みたいな事になっていたとか。てか全て笠松じゃない、どうでもいいような事言ってるの笠松じゃない。

 「へえー、例えば」

 私は適当に返事を返した。今、報告を行っているのも笠松だ。

 「敵か味方かわからない、なんとも言えないようなやつとか」

 やっぱり無駄な情報だ。つーかシャドンドは全員敵だから、そんなのどうでもいいだろう。

 「卓、シャドンドは全員敵だから、そんな事どうでもいいから」

 奈央ちゃんがツッコんでくれた。まあ、笠松をツッコむのは奈央ちゃんの役目みたいなもんだからね。そうして、いつもの様にその日も過ぎっていった。

 そして、翌日。また次の日と過ぎっていった。

 「みんな今日もがんばりましょう」

 私達はいつものように、その日もシャドンドと戦いにいった。

 「サ、レイン」

 「扇風斬」

 「笠松流槍突き」

 「サレイン砲」

 私達デストデレクションはいつものようにシャドンドを倒していた。

 「貴様らは、この前の人間だな」

 そこに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 「は、てめえだれだよ」

 奈央ちゃんは、たまに口が悪くなる時がある。

 「相変わらず生意気なやつらだな、まさか俺の事忘れたとは言わないよな」

 「忘れた」

 みんなで同時に言ってやった。

 「く、クソやろう。俺だよ、戦国武将好きのシャドンドだよ」

 自分で自己紹介をした。どうやら最近はシャドンドという呼び名も相手側も覚えたらしい。

 「あー、お前か」

 笠松が言った、だが他のメンバーは私も含めてね。

 「知らねえよ、とっとと帰れ」

 「分からないわ、シャドンドを一人一人覚えていないもん」

 シャドンドを一人と数えるのもおかしいと思うが、そこは無視して欲しい。

 「知りませんね、戦国武将好きのシャドンドなんていましたか」

 だれも覚えていなかった。

 「まあ、お前は覚えてくれてたようだな」

 「あたりまえさ、だって2次元すきだもん」

 2次元が関係あるのかは分からないが覚えていたらしい。

 「それで信長の攻撃スキルをあげたらゲームが上手くいくの知ってますか」

 その後、戦国ゲームの話で笠松とシャドンドは盛り上がった。

 「サ、レイン」

 なので私は、その隙をついてシャドンドに攻撃した。

 「うわーーーー」

 シャドンドは悲鳴をあげた。が、倒れてはいない。

 「くそー、またお前か」

 またお前か、私前にこいつに何かやったんだろうか。

 「もう、てめえら許さねえ」

 そう言ってシャドンドは、だれかに呼んだ。見た事もない通信手段で、

 「ふん、てめえらも今日で終わりだなあ」

 「終わらねえよ、だって僕主人公だもん」

 全く意味が分からないが、今は無視だ、無視。

 「それは、どういう事ですか。私達が終わって」

 私は聞いた。

 「俺達シャドンドには階級がある。お前らが今まで倒してきたのは下の階級のシャドンド。今俺が呼んだのは上の階級のシャドンド。階級が上のほど強いんだよ」

 「じゃあ、あなたは、どこらへんの階級なのかしら」

 「俺の事は、どうでもいい」

 明らかに動揺していた。なので私達は、ここぞとばかりにシャドンドを攻めた。

 「お前、今まで織田信長気取りだったくせに、実はそこらの雑魚なんじゃねえの」

 「そうね、見た目も強そうじゃないし」

 「だいたい、大将というより下っぱって感じだよね」

 「私達に勝てないから強いやつよんだんでしょう」嫌味たらしく笑って

 こんな風にね、10分ほど。

 「うるせえ、てめえら絶対に許さねえ。あいつが来たらお前らなんて瞬殺だ」

 そうシャドンドは言い返してきた。そのとき私達は気づかなかった。背後になにかいる事を。

 「こいつらか、噂の人間どもは」

 「そうです、こいつらです」

 みんな驚いたが、すぐに戦闘態勢にはいった。あれ、戦国武将好きのシャドンドは、ずっといたのに戦闘態勢にはいっていないのは、おかしかったかな。

 「そうか、こいつらか」

 上の階級のシャドンドは、そう言ってシャドンドは襲いかかってきた。

 「サ、レイ」

 私達は攻撃をする事もできず倒されてしまった。

 「じゃあ、戻るか」

 「そうですね、戻りましょう」

 シャドンドは、そう言った。そして私達どこかに、連れてからしまった。

 「追跡開始」

 俺は、その後をつけた。作戦成功、名づけて人じちをとられてしまった作戦。この日を待ってたんだ、強いシャドンドが出てくんのを。俺って最低かなあ、最低だなあ、でもこうした方が、みんなは安全なんだよね。なぜかってそれは見てのお楽しみ。またまたまた以下同文。やっぱちゃんと言っときます。PART何とかでもないし、ふざけてもいません。本気です。あ、ちょっと文変わってきてしまっている、でも、この前の言葉なんて覚えていない。だから、大目にみて。

 「大目にみて」

 俺はつい声に出してしまった。ので、とっさに隠れた。

 「何か声が聞こえなかったか」

 「気のせいですよ」

 あぶねえ、あぶねえ、見つかる所だった。

 


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