ある冒険者の極秘任務 part.4
よけ続けること、もう一時間になるだろうか?
俺は一度も黒竜の攻撃に当たってないが、一度も近づけてない。
かなり苛々する。
まぁ、黒竜も苛々してるようで、さっきから、攻撃が雑になってきている。
そこで俺はもう一度話しかけてみる。
「あのー、王女さんを」
また、とんできた。
話ぐらい聞けよ、言葉通じてるか知らないけど。
それをよけたとき、どこからか声が聞こえてきた。
「アイリス、もういいわ」
声が聞こえてきたと同時に、黒竜が光だした。
そして、光が収まった時には……
黒竜がいた所には女の子が二人いました……
「フレイ様、すみません。本当に、すみません。私のチカラ不足で…」
黒髪の美少女の方が、金髪の美少女に向かってなんかもの凄く誤っている。
これはきっと夢だな、うん。
「いいから少し黙っててね、アイリス。お騒がせしてすみません。私は、ガルデリアの第一王女フレイ=アラカルトと言います。あなたは?」
もう、何がなんだかわからない。
一応、自己紹介しとくか。
「人には、依頼達成率100%の冒険者って呼ばれてますけど…」
「まさか、蒼炎のレイ……?」
「あぁ、そういう名前でしたね」
「なんで自分の名前をわすれてるんですか。でも、あのお父様が蒼炎のレイを雇ってくるとは、予想外でした」
王女さんはなんか悔しそうだ。
そんな事よりも、俺は気になることがあった。
「そちらの黒髪のお嬢さんは?」
王女さんは、さも当たり前のように答えた。
「黒竜のアイリスですよ」
アイリスと呼ばれている女の子は、自慢げに胸を反らしている。
成る程、ようするに、黒竜の正体は、女の子だったと。
俺は、さっきまで黒竜と戦っていた。
ということは、俺は女の子と戦っていたということだ。
「すみませんでした」
とりあえず、謝りました。
テスト期間になるので更新できなくなるかもしれません。