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偽の魔王の物語  作者: 散田 苦労
ぷろろーぐ
1/6

真の魔王の日常

「魔王様、久しぶりの業務連絡にきましたよ」


目の前に、でかいハエが飛んできた。ちなみに大きさは、私と同じくらいだ。名前は、そのまんまだが、デカバエ。


「魔王様…いい加減にその呼び方やめてもらえませんか?僕には、ベルゼブブという素晴らしい名前があるんですから‼」


別にいいじゃん。呼びやすいよ?デカバエ。


「まぁ、600年も呼ばれ続けてますしね。慣れてるといえば、そうなんですが、それでも、魔王様には、やっぱり、名前で呼ばれたいというか…」


まぁ、そんな事どうでもいいや。それよりもさ、なんか報告する事あるんじゃないの?


「はっ、はい。ご隠居様からの伝言です。『早く結婚しろ』」


ヤダ。


「ほら、こいつなんかどうですか?『堕天使ルシファー』。魔力も魔王様程ではないまでも、かなりのものですし何より、イケメンですよ?」


興味ないね。


「いや、でもそろそろ結婚しないと、婚期のがしますよ?」


別にいい。いざとなったら、ハエでもいい。


「いや、それは、嬉しいのですけど…でも、私なんか、所詮ハエですし…ごにょごにょ…」


話かわるけど、なんか面白い事なかったの?


「それです‼その事を伝えに来たんです」


おお、何があったのか、たのしみだなぁ。


「1ヶ月前の事なんですど…」


ふむふむ。


「魔法国ガルデリアにて、召喚の儀式が、行われました」


へぇー。ガルデリアもよくやるねぇ。前回の勇者の召喚から、まだ、一年もたってないのに。で、今度のは、強いのかなぁ?


「その事に関してなのですが、少し変な噂を聞きました」


どんなのなの?


「召喚に関わった者達曰く、『私達は、魔王を召喚してしまった』とのことです」


ふーん…はい?魔王ですと?








この作品は筆者の初めての作品となります。


気が向くままに書いていくので、定期的に更新できるかとか、終わることができるのかとか、わかりませんが、頑張っていきたいと思います。


誤字脱字、文章の変な所、アドバイスなど、何かありましたら、どんどん教えて下さい。


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