さじを戻して 〜大切な時代への子守唄~
令和ちゃんが線状降水帯巻いて暴れている。
鎮めなくては(自分の心を)
名古屋方面の方、命をだいじに。
──って、大阪にも来てるや!?()
ねぇ令和ちゃん
雨は大さじ1杯って習わなかったの
線路も川となっては使えない
加減と言うものを知りなさい
──あぁ、怒ってない、怒ってないよぉ
だから泣き止んで
雨のさじ戻そうね?
ないない
ほら、ないない
……あ、走っちゃダメ!
線状降水帯巻いてどこ行くの!?
待って待って令和ちゃん!
その手に持ったさじを直しましょう!
こら、赤コーンが流れてるでしょう!
吹き出したマンホールに『ごめんなさい』しよう?
直す人、大変なんだから
──怒ってなぁい! 怒ってないよぉー!?
こんな時代に大役を任せてしまってごめんね
重荷に感じたよね
もっと遊びたいよね
現代は忙しさで
空を見上げてくれる人減っちゃってるもんね
線状降水帯巻いてさじ持って……、
もっと構ってほしいんだよね
ごめんね、気づいてあげられなくて
令和ちゃん
キミの時代の日本の可能性を詠うから
泣き止んでほしいな
◇
【令和とはとまらぬ時間駆け抜けて振り返り知る『心』の時代】
◇
うわ、泣いちゃった!
勝手に時代を私の物語に取り込んでごめん!
でも、きっと多くの日本人が自分の心に気づけたら
空を見上げたり風を感じたり
大地をリズミカルに踏んだり
するんじゃないかな
さじを戻して
もう少しだけ待ってほしい
日本人のがんばりを
涼しい顔で見てやって
秋風と満月と美味しいもの
昔から日本人は好きだから
お金より
大切なものを知っているから
だから
さじを戻して
令和ちゃん、キミはとてもいい子
疲れたでしょう?
そろそろおやすみしよう
ほら、羊が一匹二匹……、
ぐぅ




