表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
PR

忘却の復讐者

作者: 茶音
掲載日:2026/04/17

冷気の染みついた石牢の中で、ルナ・スミスは力なく横たわっていた。

床も壁も天井も、すべてが無機質な石で構成されている。寝具はなく、灯りもない。隅に据えられた粗末な便器と、握り拳ほどの小窓だけが、この空間に“外界”の存在をかろうじて示していた。


その小窓から差し込むわずかな光は、闇を押し退けるにはあまりにも頼りない。牢内はほとんど夜と変わらず、湿った冷気だけが確かな現実として肌にまとわりつく。時間の流れすら、ここでは意味を失っていた。


やがて――コツ、コツ、と乾いた足音が廊下に響く。

だがルナは、その音に反応することすらできない。痩せ細った身体はもはや己のものではなく、指先ひとつ動かすだけでも、果てしない労力を要した。


足音は牢の前で止まる。


「おいおい、死にかけてんじゃねぇか」


感情の欠片もない声。

男は鉄格子の隙間から手を差し入れ、無造作にルナへと向けた。


「――ヒール」


次の瞬間、淡い緑の光がルナの全身を包み込む。

柔らかく、温かな光。凍てついた肉体に、わずかな生の感触が戻る。


だが、それも一瞬だった。


「はい終わり。これ以上やると怒られるんでな」


光は途切れ、温もりもまた消える。

男は何事もなかったかのように踵を返し、足音を遠ざけていった。


静寂が戻る。


ここに投げ込まれてから、どれほどの歳月が流れたのか。

かつて短く整えられていた黒髪は、今や腰まで伸び、色を失って白く変わっている。鍛え上げられていたはずの肉体は見る影もなく痩せ衰え、無精髭だけが無秩序に伸びていた。


死にかけては、わずかに癒される。

生かされるためではない。死なせないために。


その繰り返しが、どれほど続いたのか。

もはや数える術すら、ルナには残されていなかった。


精神は、とっくに限界を越えている。


薄れゆく視界の中で、ルナは虚空を見つめる。

なぜ、自分はここにいるのか――。


意識の奥底から、滲むように記憶が浮かび上がる。

暖かな光。

誰かの笑顔。

満たされていた、あの日々。


それらに触れた瞬間――


彼の瞳から、ひとしずくの涙が静かにこぼれ落ちた。


その瞬間、世界は過去へと沈んだ。


───15年前


 巨大な城壁に囲まれたその国は、世界最大の王国として知られていた。

内側には、人族、獣人族、ドワーフ、エルフ――種族の垣根を越え、多様な民が共に暮らしている。異種族が共存する国家はこの世界において極めて稀であり、その繁栄と規模ゆえに、他国を圧倒する権勢を誇っていた。


その国の名は――グラディウス王国。


しかし、世界は一つではない。

現在、大陸は大きく四つの勢力に分断されている。


人族至上主義を掲げるアストレイア王国。

妖精族のみが住まう神秘の国、ルミナリア王国。

魔王を頂点とする魔族の覇権国家、ノクティス帝国。

そして、多種族共存を実現したグラディウス王国。


互いの思想は相容れず、均衡は常に崩壊の瀬戸際にあった。


その中で、グラディウス王国国王ネルバフ・グラウディウスは、ひときわ異質な理念を掲げていた。


――すべての生き物は平等である。


理想と呼ぶにはあまりにも遠いその信念を、彼は現実にしようとしていた。

争いのない世界。種族の隔たりが消えた未来。


そのために彼が選んだ道は、皮肉にも“戦い”だった。


牙を剥く諸国を打ち倒し、すべてを一つに統べる。

前人未到――世界統一。


それこそが、ネルバフ・グラウディウスの描く平和への唯一の到達点だった。


 そして現在――

いずれの国よりも早く牙を剥いた魔族国家、ノクティス帝国との戦いは、ついに終結を迎えた。国家直属の騎士団は長き戦場に終止符を打ち、自国グラディウス王国へと帰還の途についている。


その報せは、彼らの帰還を待たずして王都へと届いていた。

――魔王討伐、成る。


その一報は瞬く間に広まり、王国中が歓喜に沸き立つ。熱狂は波のように広がり、人々の胸に勝利の実感を刻み込んでいった。


迎え入れる準備は、すでに整っている。

王城の大広間には身分を問わず大勢の民が集い、英雄たちの帰還を今か今かと待ちわびていた。


歓声と期待が渦巻くその空間は、まさに勝利を祝うために用意された舞台だった。


その中には、当然ながら騎士たちの帰りを待つ家族の姿もある。

まだ年若い者も少なくない。


――その一人。

群衆の中で、ひときわ強く扉の方を見つめている少女がいた。


名は、セレナ・スミス。

まだ十七歳という若さでありながら、彼女は一人の騎士の帰還を待っている。


ルナ・スミス。

彼女の夫であり、同時に――若き騎士団員の一人だった。


「セレナちゃん! もうすぐルナが帰ってくるよ!」


弾むような声に、セレナはゆっくりと振り返る。

視線の先には、茶色がかった短髪を揺らす青年の姿があった。


「あら、アル。国王専属の使用人様が、こんなところで油を売っていていいのかしら?」


わずかに口元を歪め、からかうように微笑む。

その表情には、気心の知れた相手にだけ向ける柔らかな棘があった。


アルディウス・レインハルト。

剣の才には恵まれなかったものの、その卓越した知性と立ち回りで頭角を現し、農民出身でありながら国王専属の使用人にまで上り詰めた男。そして――ルナ・スミスにとって、唯一無二の親友である。


「からかわないでよ」


アルディウスは肩をすくめ、困ったように笑った。


「国王様は本当に理解のあるお方なんだ。騎士団の帰還に合わせて、使用人も全員ここに来るようにってさ。ほら、実質的なご褒美みたいなものだよ」


そう言って、彼は穏やかな笑みを浮かべる。


そんな他愛もない会話を交わしていると、不意に大広間の外から張り裂けるような声が響いた。


「騎士団だ! 騎士団が帰ってきたぞ!」


その一声に、場の空気が一変する。

誰もが一斉に門の方へと視線を向けた。


重々しい音を立てて、城門がゆっくりと開かれていく。


――次の瞬間。


「うぉぉぉぉおおおッ!!」


地を震わせるほどの歓声が、王都を包み込んだ。


「お帰りなさい!」

「騎士団長様ー!」


歓喜と興奮が渦巻く中、騎士団は堂々と大通りへと姿を現す。

民衆に囲まれた道を、ゆっくりと進んでいくその姿は、まさに凱旋そのものだった。


馬上から手を振る者。

天を仰ぎ、無事を噛みしめる者。

仲間と言葉を交わしながら歩く者。


その表情は様々だったが、共通していたのは――戦いを生き抜いた者だけが持つ重みだった。


鎧には無数の傷と汚れが刻まれている。

それだけで、この戦いがいかに苛烈であったかは、語るまでもなかった。


だが、セレナの視界に映るのは、ただ一人。


歓声も、群衆も、すべてが遠のいていく。

彼女の瞳は、ただ必死にその姿を探していた。


――いた。


馬に跨る騎士たちの後方。

列の中を、ゆっくりと歩く一人の男。


左腕を押さえながら、それでも前へと進むその姿。


「ルナ!!」


次の瞬間、セレナは駆け出していた。

人波をかき分け、一直線にそのもとへと飛び込む。


勢いのまま、強く抱きつく。


「セレナ……ただいま」


かすれた声。それでも確かに届く。


「お帰りなさい……」


震える声で応えながら、セレナはさらに強く抱きしめた。


「生きててくれて……ありがとう」


その言葉は、歓声にかき消されることなく、確かに彼の胸へと届いていた。


血と鉄の匂いを残したままの鎧。冷えた身体。

それでも――ここにいる。その事実だけで、彼女の胸は満たされていく。


その光景を、少し離れた場所から見つめる男がいた。


アルディウス・レインハルト。


彼は静かに目を細め、安堵したように息をつく。

そして、柔らかな笑みを浮かべた。


まるで、自分のことのように。


「……よかったな」


小さく零れたその言葉は、歓声に紛れて誰にも届かない。


アルディウスは一度だけ二人の姿を見つめ、ゆっくりと背を向けた。

そのまま人混みの中へと紛れるように、静かに歩き出す。


――振り返った、その一瞬。


先ほどまで浮かべていた穏やかな笑みは、そこにはなかった。


奥歯を噛みしめるように、下唇を強く食い込ませる。

感情を押し殺すかのように歪んだその表情は、ほんの刹那で消える。


だがそれは確かに――


“祝福”とは、かけ離れたもの。奪われた者の表情だった。



♦︎♢♦︎♢♦︎♢



「かんぱーーーーい!!!」


張り上げられた声が、王城の大広間のあちこちで重なり合う。

笑い声と杯の触れ合う音が絶え間なく響き、空間は熱気に満ちていた。


広間には屋台が立ち並び、酒と料理の香りが漂う。

種族も身分も関係なく、誰もが肩を並べ、同じ卓を囲んでいる。


それは――この国の王、ネルバフ・グラディウスの掲げる理想が、確かに形になりつつあることを示していた。


すべての種族が手を取り合い、争いのない世界を築く。


夢物語と呼ばれてもおかしくないその理想を、

この国の民は、疑うことなく信じている。


そして今日――

長く敵対してきた魔族国家との戦いが終わりを告げた。


その事実は、王国全体を包み込む祝祭へと変わる。


「国王様万歳!!」

「子どもたちに、明るい未来を!!」


歓声は途切れることなく、広間の天井へと響き渡る。


その声の一つひとつには、確かな信頼が込められていた。

王に対する敬意と、未来への希望――誰もが、それを疑っていない。


そんな祝宴の喧騒の中に、まだ若い夫婦の姿もあった。


「何か食べられるもの、取ってくるね」


セレナがそう言うと、ルナは首を横に振る。


「大丈夫、自分で――」


そう言いかけたところで、セレナの表情が変わった。


「お医者様にも言われたでしょ? 一ヶ月は安静にって。いいから、ルナは座ってて」


少し頬を膨らませながらも、その声にははっきりとした気遣いが滲んでいる。

言い終えると、彼女はくるりと背を向け、屋台の並ぶ方へと足早に向かっていった。


それは、戦いで負った左腕の傷を気遣ってのことだった。


「……ごめん。ありがとう」


遠ざかる背中に向けて、ルナは小さく微笑む。

二つ年下の妻に世話を焼かれるその姿は、傍から見ればどちらが年上か分からないほどだった。


「優しい奥様だね」


不意に声をかけられ、ルナは顔を上げる。


そこに立っていたのは、副団長サン・シュトラウスだった。


「副団長、お疲れ様です」


ルナは反射的に立ち上がり、右手で敬礼する。

その勢いに、左腕が鈍く軋んだ。


「……っ」


わずかに顔を歪める。


「ははは、畏まらなくていい。今日は祝いの席だ、無礼講でいいさ」


サンは軽く笑いながら、ルナの隣に腰を下ろした。


「ルナ……本当に、あの時はありがとう」


ふと、声音が変わる。


「君がいなければ、僕は今ここにいなかった。こうして酒を飲むことも、なかっただろう」


そう言って、サンは深く頭を下げた。


戦場での光景が脳裏に蘇る。

魔族の放った魔法が迫る中、死を覚悟した瞬間――

割って入ったのは、ルナだった。


盾を構え、身を挺してその一撃を受け止めた。

だが、その代償として彼の左腕は大きく損傷した。


「副団長、やめてください」


ルナは慌てて言う。


「たかだか一兵卒に、そんな……」


サンは顔を上げ、まっすぐにルナを見つめた。


「君は、僕の命の恩人だ」


その言葉には、一切の迷いがなかった。


「これから先、君が困ることがあれば、僕が力になる。

それは上官としてじゃない――一人の男としてだ」


静かに、しかし強く言い切る。


「どうか、この気持ちを受け取ってほしい」


その言葉は、祝宴の喧騒の中にあっても、はっきりとルナの胸に届いていた。


「ありがとうございます、副団長」


ルナがそう言うと、サンはふっと表情を緩め、穏やかに微笑んだ。


「ところで、ルナ。君――僕の側近にならないかい?」


「側近、ですか……?」


思わぬ言葉に、ルナはわずかに目を見開く。


この国において、役職を持つ騎士には一人、側近を付けることが許されている。

それは単なる補佐ではない。技と思想を受け継がせる“後継者”を選ぶことに等しかった。


戦場では、誰がいつ命を落とすか分からない。

だからこそ、自らが倒れたその後も騎士団を存続させるため、後進を育てることは義務でもある。


そしてそれは同時に――

ルナのような一兵卒にとって、身分を飛び越える唯一の道でもあった。


「上からは、ずっと言われていたんだ。側近を持てって」


サンは苦笑を浮かべる。


「でもね、ずっと断ってきた。自分が死ぬなんて、どこかで思っていなかったからさ」


視線が、ほんのわずか遠くを見る。


「……今回の遠征で、思い知らされたよ」


静かに言葉を落とす。


「戦場は、自分の命を守るだけで精一杯な場所だ。

そんな中で、君は――迷いなく僕を庇った」


一瞬、言葉が途切れる。


「あの状況で、自分を犠牲にできる人間は……そうはいない。少なくとも、僕は他に知らない」


まっすぐに、ルナを見据える。


「だからこそ思ったんだ。

君になら――僕の後を託せるかもしれないって」


その声音には、確かな覚悟が込められていた。


「ありがとうございます、副団長。……ですが僕には、その資格がないと思っています」


そう言って、ルナはわずかに視線を落とした。


「……それは、どういう意味かな?」


サンの声音が、ほんの少しだけ引き締まる。


「これは……初めて他人に話します」


一拍の沈黙。

ルナは息を整え、ゆっくりと口を開いた。


「僕の魔法属性は――闇です」


その瞬間、サンの瞳が大きく見開かれた。


「……闇属性……」


低く、確かめるように呟く。


この世界において、闇属性は極めて稀少な存在。

同時代に数人現れるかどうかとされる異端の力。


ゆえに、それを宿す者は“世界の異端児”と呼ばれ、恐れられ、忌避されてきた。


そして何より――


「その力を振るう者は、いずれ闇に呑まれる……か」


サンの言葉に、ルナは静かに頷いた。


「はい。だからこそ、これは副団長にしか話していません。……妻にも、伝えていない」


自嘲気味に笑みを浮かべる。


「僕は決めています。生涯、魔法は使わないと」


その言葉には、揺るがぬ決意が込められていた。


「魔法を使わない騎士が、副団長の側に立つなんて……あり得ないでしょう。

僕には、その資格がないんです」


そう言い切ると、ルナは再び視線を落とした。


祝宴の喧騒が遠くに響く中――

その場だけが、切り離されたかのように静まり返っていた。


「……ふふっ……ははは……っ、ハハハハハ!」


次の瞬間、その沈黙を引き裂くように、サンの笑い声が響き渡る。

抑えきれないといった様子で肩を震わせ、わずかに涙すら滲ませながら。


あまりに唐突な反応に、ルナは言葉を失った。


「すまないね、ルナ。笑うつもりはなかったんだが……」


目元を拭いながら、サンは息を整える。


「だがね――この戦乱の時代を、魔法に頼らず生き抜こうとするその覚悟……やはり君は、只者じゃない」


その眼差しが、改めてルナを射抜く。


「ますます気に入ったよ」


一拍置き、はっきりと言い切る。


「ルナ。これは“命令”だ。僕の側近になりなさい」


「ふ、副団長……!?」


思わず声が裏返る。


だがサンは、まるで揺らぐ様子もなく続けた。


「確かに、世間では“闇に堕ちる”などと騒がれている。だがそれはあくまで迷信に過ぎない」


淡々と、しかし力強く。


「君は言ったな。魔法を使わないと。なら――何が問題だ?」


「そ、それは……」


言葉が詰まる。


「闇属性の持ち主が迫害されてきた? ああ、それも事実だろう」


サンは小さく肩をすくめた。


「なら、言わなければいい。ただそれだけの話だ。」


あまりにも簡単に言い放つその言葉に、ルナは息を呑む。


常識を、価値観を、軽々と踏み越えるその一言。


だが――


「少なくとも僕は、君の価値をそんなもので測るつもりはない」


静かに、しかし確かな意志を込めて。


「必要なのは力じゃない。覚悟と意思だ。……それを、君は持っている」


サンの言葉は、まっすぐにルナの胸へと突き刺さっていた。


「……僕なんかで、本当にいいんですか?」


ルナの問いは、どこか不安を滲ませていた。


「何を言っている」


サンは即座に返す。


「三百年の歴史を持つグラディウス王国騎士団。その中で最年少で副団長まで上り詰めた僕が言うんだ」


わずかに口角を上げる。


「――それでも、何か不満かい?」


揺るぎない自信。

迷いのない眼差し。


その姿は、見る者を自然と惹きつける力を持っていた。


ルナは思わず息を呑む。

その視線は、もはや逸らすことができなかった。


それは“憧れ”だったものが、確かな“尊敬”へと変わる瞬間。


やがて、ルナはゆっくりと頷く。


「……よろしくお願いします」


差し出された手を、強く握り返した。


その握手は、未来を誓うもののはずだった。


――祝宴に満ちた広場の片隅で。


その光景を、少し離れた場所から見つめる少女がいた。


セレナは、穏やかに微笑んでいる。


だがその笑みは、どこか静かで――


感情の奥底を、覆い隠すかのようだった。


――祝宴に満ちた広場の片隅で。


その光景を、少し離れた場所から見つめる少女がいた。


セレナは、穏やかに微笑んでいる。


愛する人の出世を祝う、優しい妻の表情――

誰の目にも、そう映るはずだった。


だが。


その瞳だけは、どこまでも静かで――


まるで感情そのものが、抜け落ちているかのようだった。


「……よかったね、ルナ」


小さく呟く。


その声は、祝福の形をしていながら――

どこか、決定的に“温度”が欠けていた。


次の瞬間。


ふと、彼女の視線がわずかに動く。


向けられた先にいたのは――

人混みの中へと消えていく、アルディウス・レインハルトの背中。


ほんの一瞬。


二人の視線が、確かに交差した。


合図のように。


「……――」


セレナの唇が、わずかに動く。


だが、その言葉が音になることはなかった。


すぐに彼女は、何事もなかったかのように微笑みを取り戻し、再びルナへと視線を戻す。


祝宴の歓声は、なおも響き続けている。


誰も気づかない。


この国の“歪み”が――

すでに、静かに動き出していることに。


そしてそれはやがて、


ルナ・スミスという一人の男の運命を、

完全に破壊することになる。


――すべては、この夜から始まっていた。




初めまして、茶音ちゃんと申します。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。


この物語は、ふと夢で見た光景を「形にできたら面白いかもしれない」と思い、書き始めたものです。

まだまだ拙い部分も多いですが、少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。


もし「続きが気になる」と思っていただけたり、反応をいただけるようでしたら、続きを書いていこうと思っています。

気軽に感想などいただけると、とても励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ