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妻が寝取られたので自殺したらその妻の双子の妹に懐かれたんだが?  作者:
第一章 自殺した、先

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14/15

14、真実

そして古典とかの授業を受け放課後を迎えた。

俺はゆっくり立ち上がりロッカーから箒を取り出した。

今日の掃除当番は俺達だ。

まあ徐々に頑張っていこう。


「すまんな。結局また部活の都合で手伝えなくて」

「これは俺の仕事だぞ。天満。大丈夫だ」

「...本当にすまないな。ありがとう。また明日な」

「ああ。気をつけてな。天満。部活頑張ってこいよ」


部活に行った天満を見送り俺とクラスメイトは掃除をする。

そうしているとひょこっと誰かが顔を見せた。

それは...鏡花だった。

俺を見ながらニコッとして近付いて来る。


「鏡花?どうしたんだ?」

「手伝いに来た」

「は?手伝い?」

「そ。...鈴木先輩に会って言われた」

「...そうか。...ありがたい話だな」

「だから手伝う」

「掃除か?いや良いよ。俺の仕事だしさ」

「良いから」


そして鏡花は箒を取り出す。

それから雑巾といい...鏡花も掃除をする。

俺は「全くな。良いのに」と言うが。

鏡花は「ん。私がしたい事だから」と話す。

するとそれを見ていたクラスメイトが話しかけてきた。


「なあ。夕日」

「ん?なんだ?佐藤」

「美人になったな。鏡花ちゃん」

「鏡花?...ああ確かにな。俺の妹だしな」

「ぶっぶー。妹じゃないです」

「またお前は」

「だって妹以上の関係になりたい」

「夕日...お前...」

「佐藤。落ち着け」


「妹以上の関係だって!きゃー!きゃー!」とか女子達が騒ぐ。

俺はそんな姿を見ながら苦笑いを浮かべる。

佐藤は「...まあお前を好きな人が居るってのは羨ましい事だよな」と肩をすくめる。

いや、つーかそういうあれじゃないんだが。

思いながら俺は苦笑いをまた浮かべた。


「夕日さ」

「ああ」

「...大切にしろよ。そういうの」

「...大切にしているよ。...俺は。もう二度と過ちは犯さない」

「は?二度と過ちはってなんだ?」

「ああ。こっちの事だ」


そして眉を顰める俺。

それから佐藤を見てから「早めに終わらせようぜ」と言った。

佐藤は「まあそうだな」と言いながら雑巾を手に持つ。

そうして...俺は鏡花と一緒に掃除をし始めた。



チョークの粉とか片付けたりして...ピカピカになった教室を見る。

それから俺は佐藤達と別れてから鏡花とオレンジ色の廊下を見ながら帰る。

鏡花に俺は「助かったよ」と告げた。

すると鏡花は「ん。良かった」と笑みを浮かべた。

俺は柔和な表情を浮かべる。


「...なあ。鏡花」

「ん?何」

「...お前、俺の教室に来たのって何かおねだりしに来たな?」

「そ、そんな事は無い、よ?」

「あるじゃろ」

「無いって」


鏡花は否定しながら赤くなる。

俺はその姿を見ながら苦笑いを浮かべる。

そして鏡花の頭に触れた。

鏡花は「...」となりながら俺を見上げる。


「...まあどっちにせよ嬉しいよ。俺はな」

「お兄...」

「鏡花がそういう感じなの。...何だかさ。可愛いんだ」

「そ、そう?」

「ああ」


俺は鏡花から手を離す。

それから鏡花を見た。

鏡花は「じゃあさ」と言う。

そして鏡花は「私に付き合って」と話す。

俺は「?」となりながら鏡花を見た。


「明日、土曜日だから...一緒に...デートがしたい」

「デートか。...分かった。デートじゃないがデートしようか」

「ありがとう。お兄。...それからさ」

「ああ」

「...お兄って前世があるの?」


その言葉に俺は...固まった。

雨降って地固まるとかよく言うが。

そんな感じで固まる。

それから「...それはどういう意味だ?」とすっとぼける。

だが鏡花は「盗み聞きしちゃった」と俺に告げる。


「しかも...優菜お姉ちゃんが押し倒したよね」

「...何故それを...見ていたのか?」

「大体全部見てた」

「いつからだ」

「途中からかな」


鏡花に気が付かなかった。

そう思いながら俺は「...」となりながら鏡花を見る。

すると鏡花は「...前世があるから優菜お姉ちゃんを避けていたの?」と聞く。

俺は「...まあ...そうだな」と返事をした。


「...何があったの?そこは聞こえなかった」

「これだけバレたらもう言うしかないかもな。...実は優菜は浮気したんだ。俺と結婚していたんだが。それを知って絶望して自殺した。...前世で30歳ぐらいの時にな」

「...」

「嘘っぽく聞こえるだろ?」

「私はそれを嘘と思ってない」


その言葉に俺は「!」となる。

それから鏡花を見た。

鏡花は「...私は嘘と思えないね」と言いながら俺を見る。


「どうしてそう思う」

「...お兄が嘘を吐くとは思えないから」

「だが...」

「嘘じゃないよ。それきっと。だから...優菜お姉ちゃんが浮気したのは事実だって思う。明確過ぎる」

「...」


俺は鏡花を見据える。

鏡花は「そっか。ここ最近、お兄が大人っぽいように見えていたのはそれかな」と納得した。

俺はその言葉に「...」となる。

それから鏡花を見つめる。


「お兄。優菜お姉ちゃんが浮気した原因を掴むまで優菜お姉ちゃんとは本格的には付き合わない方が良いかも。同じ轍を踏むかも」

「...鏡花...」

「私はそう思う」

「...」


俺は鏡花から視線を外してから外を見る。

そして「だな」と返事をする。

それからまた鏡花に視線を戻した。


「優菜お姉ちゃんに聞いてみよう。一応」

「...何を」

「明日でも」

「だが...この世界のアイツは関係ないぞ」

「だけど何か思い当たるふしは無いか聞いてみる」


それから鏡花は歩き出した。

俺は鏡花に静かに付いて行った。

そして。

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