13、将来
何故か優菜も花蓮も鏡花もみんな俺を好いていた。
まあ俺を好いてくれるのはありがたいんだが。
何故...優菜は前世で浮気したのか。
俺はそれだけが心残りのまま授業を受けた。
☆
そして俺は誰かが教室に来ると思って待っていたが来なかったので天満と一緒に食堂に向かい...俺は飯を食べてから天満と会話していた。
するといきなり「だーれだ」と俺は目隠しされた。
俺は「お前だろ。優菜」と話す。
優菜は「ご名答」と言いながら俺を見る。
それから「つまんない」と言った。
はあ?
「もうちょっとクイズ外れてよ」
「無理だろ。お前はお前なんだから」
「うーん。つまんない!」
「つまんないって」
俺は首を振る。
すると天満が「優菜さん。一緒に飯食う?」と聞いた。
優菜は「うん。ありがとう。鈴木くん」と話した。
それから優菜は俺達の間に腰掛ける。
そして優菜は「それで。どんな話をしていたの?」と笑顔を浮かべる。
俺達は顔を見合わせる。
「まあ色々な。...成績の事とかな」
「そうなの?」
「ああ。もう高校2年だろ?だから本格的に考えた方が良いかなって」
「そっか」
そう話すと優菜が「優は将来の夢は?」と俺に聞く。
俺は「...今は何も考えれなくてな」と言う。
優菜は「そうなんだね」と話す。
その言葉に「ああ」と返事をした。
それから俺は天満に向く。
天満は「俺は...資格が欲しいなって思う」と答えた。
俺は「?」を浮かべる。
「資格か」
「自動車免許とかもそうだがな」
「確かに。お前生真面目だもんな」
それは前世でも変わらない。
そう考えながら俺は天満を見る。
本当にどうしようもない前世だったが前世ではコイツは大学に行ってから一流企業の年収が高い自動車整備士になっていた。
何というか根本から頭は良いんだとは思う。
本領を発揮しないが。
何故なら...試験とか体育とかいつも赤点ギリギリだしな、と思う。
何故真剣にしないのかは最後まで聞けなかった。
聞くタイミングが無かったしな。
「お前なら自動車整備士とか似合うんじゃないか?自動車好きだよなお前」
「まあ確かにな。自動車好きだしなぁ。...特に昔の自動車が好きだしな」
「大学に行くの?」
「大学には行くつもりだよ。...まあ色々と勉強になるかもだし」
「そうだな。悪くはないと思うぜ」
それから俺は「お前は何になりたいんだ?優菜」と聞いてみる。
すると優菜は「一応...保母さん...保育士さんを目指してるよ」と答えてからニコッとした。
俺はその言葉に「ああ、そうなんだな」と返事をする。
優菜は「私...子供のお世話をするのが好きだから」と言いながらまた笑みを浮かべる。
その姿に俺は「...」となり思い出す。
確かに前世ではコイツは保育士を目指したが、と。
「でも」
「?」
「私は...本当に好きな事を探そうかなって。保育士も確かに良いんだけど...それじゃ単純すぎるかなって」
「...お前...」
俺は眉を顰める。
まさかコイツ...俺の為に将来を変えようと?
そう考えながら複雑な面持ちをしながら優菜を見た。
優菜は「あくまで私自身の将来を見据えたいだけだよ」と誰かに説明する様に説明した。
それはまるで...俺に対して「私は前世を超える」と宣言している様に思えた。
というか多分120%そうだろう。
決意の表れだろうな。
「そうなんだな。しっかり考えてんだな。やっぱり優菜さんは」
「憧れの人が居るから」
「?...憧れの人?」
「うん。憧れの人だね。鈴木くん」
そう言うなり俺をチラ見する優菜。
ったくコイツという奴は。
考えつつ俺は苦笑した。
それから天満を見る。
天満は「すげーな。お前ら全員」と苦笑いを浮かべた。
「俺はフワフワしているからさ。考えが」
「の割には考えているじゃねーかよ」
「はあ?考えてねーよ。資格取れればどうでも良いみたいな感じだしさ」
天満は苦笑いで天井を見上げる。
それから俺達を再度見た。
そして「好きな事を見つけるのは大変だわな」と言う。
俺達は顔を見合わせてから「だな」と返事した。
そうしてから俺は優菜に向く。
優菜は「...お母さんの調子はどう?」と聞く。
すると天満は「ああ。まあボチボチかな」と話す。
天満の母親。
実は先天性の障害がある。
「疲れやすい以外は特に今は落ち着いているぜ」
「ああ。無理はしない様にな」
「だな。サンキュー」
「いや。俺達はいつでも気にしているからな」
前も言ったが天満はやる時は本当に頭が良い。
だがそれは必要な時以外には活用しない。
そう、例えば。
無料。
つまり学校から奨学金を貰うとか、だ。
隠れたギフテッドだ。
それで良いのかよく分からないが。
多分赤門は叩くのが楽勝だろう。




