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妻が寝取られたので自殺したらその妻の双子の妹に懐かれたんだが?  作者:
第一章 自殺した、先

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12、前世という存在の告白

前世を思い出す。

あの時、鏡花も花蓮も俺が好きだったけど何も言えなかったのだろうか。

そんな事を考えながら俺は玄関に鍵をかけた。

それから俺はゆっくり鏡花と移動をする。

その姿は華やかで可憐なる美少女だ。

つまり周りからはかなりの注目を浴びる訳で。

一番面白いのが通りすがりの彼女?が居る様な男が鏡花をジッと見ていた。

横の女性につねられていた。

俺達はその姿を見ながら苦笑しつつ歩く。


「お兄」

「ああ。なんだ」

「私が貴方の彼女になるとするなら...どんな準備が必要かな?」

「あのな...彼女になる前提かよ」

「うん。だって私はお兄が好きだからね。やっと言えたよ。この想いを」

「...」

「...間違いなく本物だから」

「そうか」


そうして歩いていると背後から「おはよ」と声がした。

俺は振り返るとそこに優菜が居た。

優菜は俺を見てから鏡花を見る。

そして「お似合いだね」と言った。

鏡花は「うん」と返事をする。


「私...お似合いだよね」

「うん。まるで、その。恋人みたいな感じ」

「私、お兄が好きなんだ」


そう優菜に言う鏡花。

俺は唖然としながら「鏡花!?」となる。

すると優奈は衝撃を受けた感じを見せながら「そ、そう」と言いながら沈黙する。

鏡花は「?」を浮かべる。

俺も「...?」を浮かべた。



学校に着いてから俺は欠伸をしつつ教室に行く。

すると天満が「おはよーさん」と声をかけてきた。

俺は「おはよーさん」と言いながら居ると「どした?」と言われた。

何がだ?


「お前、顔死んでるぞ」

「顔か?そんなつもりは無いが」

「いやいや間違いなく死んでるぞ。どした?」

「...そうだな。...まあ気にする事じゃねーよ」

「いや、お前...」


俺は天満にそう説明しながら椅子に腰掛ける。

それから俺は教科書とか出していると教室のドアが開いてから何故か優菜が顔を見せた。

優奈の突然の出現に天満達は驚愕する。

何故なら人気の美少女が現れたのだからな。


「優」

「何だお前?何の用事だ?」

「ちょっと話がある」

「は?この場所じゃ駄目なのか」

「優。デリカシーを考えて」


意味も分からず俺は優菜と一緒に表に出る。

それから空き教室に入る。

と同時に鍵を優菜はカチャンとかけた。

は?


「おい優菜。待て。何している」

「ね。優」


するとふわっと花が散り始めて飛び立つ様に優奈はいきなり俺を押し倒した。

教室の床に倒れる俺と優菜。

俺は「?!」となりながら優菜を驚きの眼差しで見る。

優菜は胸のリボンを解いた。

そして胸の谷間を見せる。


「は?は!?」

「ねえ。優...」


それから優菜は俺に跨る。

俺は意味も分からないまま優菜を見る。

すると優菜は俺に対して顔を近付けてくる。

俺はゾワゾワする。

こ、これはいかん気がする。


「おい馬鹿。何をしている!」

「優。私さ。...貴方が好きなの」

「な!?」

「私は貴方が好き。だからこそ私は...貴方を求めたい」


そう言いながら優菜は俺にキスしようとした。

俺はそれを跳ね除ける。

それから「お前な!」と言う。

そして「どうしたんだよ!いきなり!」と言う。

すると優菜は「特に何でもない」と話しながら四つん這いになって俺に迫る。


「そんな訳あるか。お前絶対に何かあるだろ!」

「無いって」

「ふざけるのも良い加減にしろ。今、この場で俺はそんな気分にはならない!」

「...」


優菜はその場に座る。

それから涙を浮かべてから泣き始める。

俺は「優菜...」と優菜を見る。

真珠の様な涙を溢す。

「こうしないと勝てないから」と言いながらだ。

そしてグスグスと鼻を鳴らした。


「勝てない?勝てないってなんだよ」

「私が貴方を好きなのは良いけど...鏡花も花蓮も一手先を行っている」

「!」

「だ、だから私にはこれしか。それに貴方の事が大好きだしまあ良いかなって」


少し悪夢がフラッシュバックした。

あの日の事が。

俺は床に座り直し優菜を見る。

それから「優菜。聞いてほしい」と言う。

優菜は泣き顔をゆっくり上げた。

そして話を聞く体制に入る。

俺はそれを確認してから話をした。

過去話を。



「そっか」


優菜は静かに今までの話を聴く。

それから俯いた。

俺は「...この話は誰にもした事が無い」と言う。

優菜は「...!...そうなんだね」と話した。

俺は「間違いなくお前が初めてだ」と苦笑する。


「ありがとう。それなのに私に話してくれて」

「ああ」

「その上で私は言うよ」


そして優菜は俺の手を握り締める。

それから顔を。

真剣な顔をしてきた。

俺は優菜に向く。

優菜は「私は絶対に貴方を。この世界の貴方を裏切ったりはしない」と言ってきた。

俺は「!」となりながら優菜を見る。


「優菜...」

「この世界の私はそんな前世の馬鹿の私みたいな事は絶対にしない。誓うから」

「...」

「絶対に私は大切な人を裏切らないもん」


笑みを浮かべる優菜に俺は「何故なんだろうな」と言ってから考える。

優菜は「馬鹿だったって事だろうね。...情けなかったんだよ」と言いながら立ち上がる。

それから俺を見据えた。


「決めた」

「は?何を?」

「私は...好きな人が欲しいからタイマンする」

「おま」

「間違ってる?私」

「間違っては無いが...」

「でしょ?ならタイマン張る。...負けないよ」


それから俺の腕を掴んで俺を立ち上がらせる優菜。

そして満面の笑顔を浮かべた。

俺は苦笑いで優菜を見た。

そのまま俺達は空き教室を後にした。

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