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妻が寝取られたので自殺したらその妻の双子の妹に懐かれたんだが?  作者:
第一章 自殺した、先

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1/15

1、拝啓、妻へ。お前に迷惑をかけて死んでやる

俺の名前は夕日優ゆうひまさる

ある日の事だが会社から帰って来た俺は俺達の愛の巣の自宅で誰か分からない奴と自宅でキスしてイチャイチャしている妻の夕日優菜ゆうひゆうなを見た。

俺はその事で浮気と判断し...遺書を書き記した。

というかここ数日の優菜の行動がおかしいとは思っていた。

その為、残業があると嘘吐いた結果がこれだ。


「...クソッタレ忌々しい。何の為に俺は今までやってきたんだ?」


そんな事をぶつぶつと呟き怒り交じりに優菜に宛てて遺書を書き記す。

それから俺は自室に俺の遺体を残すつもりで。

最後に迷惑をかけて死のうと思って輪っかを釣り上げている場所を見る。


(妻へ。お前に迷惑をかけて死んでやるよ)


そう書き残してから俺はペンを叩きつけた。

それから俺は椅子に乗って周りを見渡してから「あばよクソ現世」と言って自殺した。


筈だった。



「あれ?何をしているの?おにーちゃん」


俺は気が付くと公園に居た。

夕方の様だが...これは近所の公園か?

そう思いながら「え?」となる。

そんな馬鹿な。

俺は自殺した筈...ああ成程。

ここは天国か。


「おにーちゃんってば」


俺は手のひらを見る。

その手のひらは...何だか若い子の手に見える。

まさかな。

俺は当時は30歳超えていた。

多分これも転生の...。

そう考えているとグイッと顔がいきなり上を向いた。

自然ではなく無理やり。

そこに高校生が...え?


「おにーちゃん。私の事を無視するとは良い度胸だね」

「...お前...花蓮かれんか?」

「そうだよ。竹本花蓮たけもとかれんですけど?」

「...?!」


竹本花蓮。

妻の双子の妹の1人。

その姿は見るからに高校生の様に見える。

それだけではない。

当時の可愛らしい三日月の髪留めに...長髪をしている。

制服姿をしている。

まさか。

いや...!?


「...花蓮。なんでこの場所に?」

「はぁ?おにーちゃんを見かけたから」

「花蓮。...すまないが今は...いつだ?何年の...何月だ」

「おにーちゃんしっかりしてよ。...今は2015年だよ?5月21日」

「...!!?」


俺が死んだ年は2028年だった。

ならここは...じゃあまさか。

俺は13年以上前に帰って来たのか!?

タイムリープって事か!?

死んだ筈だ。


「...花蓮。もう一個質問しても良いか」

「はぁ?」

「お前幾つだ」

「はぁ?...私は16歳だよ?」

「...」


間違いなく俺はタイムリープしている。

というかその感じなら俺は...17歳か。

当時の年齢としては...。

そう考えながら俺は首を振った。


「花蓮。すまなかった」

「いや。良いけどさ」

「...俺、寝ぼけている様だ」

「えぇ。しっかりしてよ」

「...」


という事は18歳の卒業式の時に告白した優菜とは付き合ってない。

ならもう...アイツには近付くまい。

思いながら俺は「花蓮。お前いつもの帰りか」と聞く。

花蓮は確か剣道部だったな。


「うん。剣道部だよ。...県大会も近いしね」

「...そうか」

「なんなの?おにーちゃん。さっきからおかしい」

「いや。すまない。もう大丈夫だ」


涙が浮かんできた。

こんな奇跡ってもんがあるんだな。

考えながら俺は唇を噛む。

それから俺は顔を上げてから居ると「あー。あのさ。おにーちゃん」と花蓮が言ってきた。

俺は「なんだ」と聞く。


「こう、出会ったついでだしこのまま一緒に家に帰らない?」

「ああ...成程な。帰るか」

「やった」


大喜びの花蓮。

俺は訳も分からないまま「じゃあ帰るか」と言って立ち上がる。

それから俺は花蓮に笑みを浮かべる。

花蓮は持っている部活バッグを抱えながら笑顔になる。


「おにーちゃんに声をかけて良かった」

「そうか。俺もだ」


それから俺は意識があまりぱっとしないまま俺達の家に向かう。

実は俺と花蓮達の家は4階と5階であった。

花蓮達が4階であり5階に俺達が住んでいる。

その事もあって幼馴染だった。

だが今は違う。

あの女は...敵だ。

全力を尽くした俺を否定する。


そう考えながら俺は嬉しそうな花蓮を見ながらオレンジ色の夕日に溶けるかの様に歩き出した。

夕日の元を...花蓮と一緒に。


これは自殺した俺と...自殺前に浮気した幼馴染と。

幼馴染の双子の姉妹の。

歪んだラブストーリーだ。

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