1、くたばれ。社会的に(改稿中)
俺の名前は夕日優。
社会生活5年以上の青年。
ある日、会社からストレスもそこそこに帰って来た俺。
すると俺達の愛の巣で誰か分からない奴とイチャイチャしている妻の夕日優菜を見つけた。
淫乱になっていた。
というかここ数日の優菜の行動がおかしいとは思っていた。
その為、残業があると言い帰ってきた結果がこれだ。
クソ忌々しい。
マジに忌々しい!!!
「あーあ。ったく。何の為に俺は今まで苦労してやってきたんだ?」
そんな事を呟き。
怒り交じりに優菜に宛てて俺は遺書を書き記す。
それから俺は自室に俺の死体を残すつもりで紐を手に取る。
最後に迷惑をかけて死のうと思っていた。
死体があったら大変だろうしな。
社会的に死ね。
(お前に迷惑をかけて死んでやる)
そんな事を書き残してから俺はペンをガシャーンと机に叩きつけた。
それから俺は立ち上がり椅子に乗ってから「あばよクソ現世」と言ってから椅子を蹴っ飛ばした。
そして首を吊った...
筈だった。
☆
「何をしているの?おにーちゃん」
俺は気が付くと夕日が差し込んでいる公園に居た。
これは近所の公園?
思いながら「え?」となる。
え、馬鹿な。
俺は自殺した筈...ああ成程な。
ここは天国か。
「ねー。おにーちゃんってば聞いてる?」
女子から目線を逸らして手のひらを見た。
っていうか何だこの若々しい手は。
そう考えているとグイッと顔がいきなり上を向いた。
そこに女子が居た。
え?
「もう。さっきから呼んでるのに私の事を無視するとは良い度胸だね」
「お前...花蓮...か?」
「そうだよ。竹本花蓮だけど」
「...?!」
竹本花蓮とは俺の元妻の双子の妹の1人。
だがその姿は見るからに高校生の様に見える。
それだけではない。
卒業して辞めた三日月の髪留め。
長髪で可愛らしい童顔...は?
まさか。
いやこれはまさか。
「...花蓮。すまないがなんでこの場所に?」
「はぁ?おにーちゃんを見かけたからだよ?」
「花蓮。今は...いつだ?何年の...何月だ?」
「はぁ...。おにーちゃんしっかりしてよ。5月10日。2015年。馬鹿になったの?」
「...!!?」
俺が死んだ時は2028年の10月21日だった。
ならここは...じゃあまさか。
俺は13年以上前に帰って来たのか!?
タイムリープなのか?
天国じゃないのか!?!?!
ど、どうなって。
「...おい。花蓮。もう一個質問しても良いかな」
「え?」
「お前幾つだ」
「女子に年齢を...まあ良いけど。16歳だよ」
嘘を吐いている様に見えない。
という事は俺は17歳。
13年前。
そう考えながら俺は首を振ってから苦笑する。
「すまなかった」
「いや。良いけどさ。何でそんなのを聞くのか分からないんだけど」
「...俺、寝ぼけている様でな」
「えぇ。しっかりしてよ?まだ夕暮れなんだから」
18歳の卒業式の時に告白した優菜とは付き合ってないのだろう。
17歳だしな。
ならば俺は...二度とアイツには。
思いながら俺は「...花蓮。部活の帰りか」と聞く。
花蓮は確か剣道部だったな。
すると花蓮はニコッとしてから「ん」と言う。
「...県大会も近いしね。遅くなっちゃった」
「...そうか」
「っていうかおにーちゃん。さっきからおかしい」
「いや。すまない。もう大丈夫だ」
何かもう色々とストレスだったから涙が浮かんできた。
こんな若返るなんて奇跡ってもんが。
考えながら俺は唇を噛む。
それから俺は考えていると「あー。あのさ。おにーちゃん」と花蓮が少し顔を朱に染めながら言ってきた。
俺は「?...なんだ」と聞く。
すると花蓮は再びニコッとする。
「出会ったついでだしこのまま一緒に家に帰らない?」
「ああ...成程な。...帰るか」
「やった」
子供の様にはしゃぐ花蓮。
俺は詳しい訳も分からないまま「じゃあ帰るか」と言って立ち上がる。
それから俺は花蓮に笑みを浮かべる。
そして公園を出る際。
俺は花蓮のバッグをさらった。
「おにーちゃん?」
「持ってやるよ」
「えへへ。おにーちゃんに声をかけて良かった」
「そうか。俺もだ」
それから俺は霧の中を歩く様な感じで家に向かう。
実は俺と花蓮達の家はそれぞれ4階と5階。
花蓮達が4階であり俺が5階に住んでいる形になっている。
その事もあって婚約者は幼馴染だった。
だが今は違う。
あの女は...敵だ。
全力を尽くした俺を否定する鬼畜の魔性の女だ。
そう考えながら俺は嬉しそうな花蓮を見ながら苦笑しつつオレンジ色の夕日に全てが溶けるかの様に突っ込む様に歩き出した。
花蓮と一緒に、だ。
これは自殺した俺と...自殺前に浮気した幼馴染と幼馴染の双子の姉妹の。
ややこしいがとにかく歪で。
とにかく歪みまくった三角形のラブストーリーである。




