8/23
第8話
外から窓が見える。
そのため、スカラタスは窓から中を覗き込んで、誰かいるかどうかの確認をする。
「どうだ」
すこし離れたところから、できるだけ小声で俺は聞く。
「誰もいないね。不気味なほどに」
入るよ、と手で合図を出すと、スカタラスのすぐ横にあった扉を、力任せに蹴とばして、真っ先にロカペスが入った。
剣を構え、誰かいたらすぐに切り倒せるようにして入ったものの、すぐにその姿勢を止めた。
「……しばらく誰もいなかったかのように、ホコリまみれだ」
扉が腹痛に苦しむ男の恰好のように吹き飛んで、壁に激突してぴたりと息を引き取る。
それでホコリがとんでもなく舞い上がって、思わずむせてしまうほどだった。




