第6話
人喰いカルトと名高い場所はレジドンと呼ばれる町の近くにある。
そこまでは王都から徒歩で1週間。
途中の関所も人足らと一緒に通行旅券で通っていく。
「俺らが戻ってくるまで、ここにいてくれ。もしも1か月たっても戻ってこないようなら、陛下にお伝えを」
「承りました」
人足らはレジドンの中にある公用宿舎に泊まらせ、俺らだけでカルトの総本部があるところまで向かうことにした。
俺らはこのレジドンに1泊するだけで、さっさと出発することにする。
時間がないというのもそうであるが、陛下からの直々の勅命であるが故である。
「……ここか」
人喰いカルトの総本部があるのはレジドンの郊外、歩いて3時間くらいのところだ。
「把握している地図によると、地上部ある建物は4つと2つ。教団棟、祭壇棟、倉庫、守衛棟の4つと、地下階段棟、倉庫の2つだね」
ハークが持ってきていた冊子を見ながらつぶやく。
簡単な木の柵で囲まれている敷地であるが、それ以上に中に誰かがいる気配がない。
「……誰もいない?」
警戒をしているのはロカペスだ。
だが、俺を含めて一つ驚いていることがある。
「そうだな、人の気配がない。だが、気を付けるんだ。ここはカルトの総本部だからな、どんなことがあるかわからん」
言いながらも、俺を中心に、前にスカラタスとロカペスの2人、後ろにスクティーラとハークの2人を配置して少し細長い形をしながら陣形を組み、敷地へと足を踏み入れた。




