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第32話
図書室の一角には読み合わせができるように、テーブルと椅子が置かれていた。
かなりの時間がたっているのにもかかわらず、それでもいまだにこれらは機能できるようにそのまま使えた。
「さて……」
手を使ってグッグッと押し込んで、椅子がそのまま座れることを確認してから、スクティーラが近くにあった、まだ読める本の1冊を持ってきていた。
「どんな内容なんだ」
俺は、椅子に座って本を読み続けるスクティーラに尋ねる。
どうせ俺はこの本の内容はこれっぽっちも読むことができないんだから、せいぜいできることといえばこれぐらいだ。




