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第25話
スカラタスの声に、俺はその絵を見る。
黒色やオレンジ色、それに白色とわずかな緑色が絵に使われているのはわかるが、この絵の題意は全く理解できない。
何だろうと思って触ろうとして手を伸ばすと、あきらかなぬくもりを感じた。
「その絵、近づくなよ。もしかしたらカルトであがめられている邪神の絵かもしれない」
俺が手を引っ込めると、聖別をしてもらっていた聖水で手を清める。
手全体がつややかに、そして気持ちがいい冷たさを感じながら、絵のほうを睨みつける。
そして聖句をいくつかつぶやいて、邪神からの影響をできるだけ減衰させる。
「……で、そっちのほうはどうだ」
絵から目を離し、スクティーラへと俺たちは振り向いた。




