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第23話
いったん部屋の外へと出る。
廊下のところには、ハークとロカペスが部屋から見て右と左をそれぞれ見守っている。
「出てきたか。何かあったのか」
「ああ、昔ここには誰かいた。それも比較的最近までだ。ホコリの積もり具合から見たら1か月よりも近いかもしれん」
ロカペスが俺へと尋ねてきたから、俺はそれに正直に答える。
「なんと、ならばこのあたりにまだいるかもしれんな」
ロカペスは体を動かしたくてうずうずしているようだ。
ただ部屋の中に比べて廊下の汚れ具合は、もっともっと人がいなかったことを意味しているようにも思える。
残念ながらロカペスの望みはしばらくはかなえられそうにない。
「次は、もう一つ鍵が開いている、あっちの部屋だな」
俺が指すのは、もう一つの鍵が開いている部屋だ。
そこにも中は先ほどまでは誰もいなかったということは、二人が見ていてくれていたので、安心して向かうことができた。




