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第20話
近くにある扉には頑丈なカギがかけられてるのが外から見てもわかる。
だがいくつか見回ってみると、そのうちの2部屋ほどがカギがかけられておらず中を見ることができるようになっていた。
「ここと、あそこだな」
確認をした俺は、まずは階段の手前にある部屋へと入る。
昔ならばろうそくの光で勉強をしたのだろう。
壁際には燭台が1つ、溶け切ったロウソクの山と一緒に放置されている。
机の上には丁寧に片隅に置かれた人食いカルトの聖典が2冊、どうやら上下巻のようで、俺でも読める数字でかかれていた。
部屋全体を見ても俺らがいた勅命部隊の専用部屋よりもはるかに小さく、ベッドとその上に置かれていたであろうマットレスの残骸、それと部屋の隅っこに埋め込まれるような形で置かれている1代のテーブルとイスぐらいしか部屋の中には見当たらなかった。
「……窓すらないとはね」
本来ならば窓枠があったであろう場所は、守衛棟の反対側にあたり、すっかりと吹きさらしの状態となっていた。




