第2話
俺はさっそく王宮の一角に置かれている国王直属部隊の部屋の一室へと向かう。
こうして勅命をもって特定の派遣命令を優先して受けなければならない義務の代わりに、さまざまな特権が保証されている。
こうして部屋が1室ではあれどあてがわれているのも、優先して物資が配給されるのもその特権の一つだ。
俺が率いているチームは俺を入れて5人。
第3勅命部隊というのが俺たちの正確なチーム名だ。
面倒だから第3小隊と呼ばれている。
「あっ帰ってきた、それで今回はどんな派遣命令だったの?」
女2、男3の5人。
今部屋の中にいるのはそんな女性陣の1人。
部屋の隅っこに、わざわざ椅子を一脚持ってきてそこに両ひざを立てて縮こまって本を読んでいた。
「スクティーラなら知ってるだろう。あの人喰いカルトの本拠地だ」
「あそこかぁ……よくない噂ばかり聞くよ。なにせ帰ってきた人らはみんな病院送りで、悪鬼羅刹が住んでいるっていう話だし、よくない空気がたまっている場所だって話だし」
「だが俺らはそこに行かなければならない。そう取り決めだからな」
スクティーラは頭の髪の毛を軽くなでるようにして、気持ちを落ち着かせていたようだ。
「ともかく、ほかのメンバーがそろったら準備を整えるぞ。謁見してから出発だ」
「はぁい」
パタンと本をたたんで、スクティーラはけだるそうに椅子から降りた。




