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第15話
「だってほら」
スカラタスが言って指さした壁にはこの建物の模式図のようなものが張り付けられていた。
カナル古びていてひび割れたりかけたりしているところもあるものの、おおよそについては把握ができる。
「スクティーラ、読めるか?」
「これならいけるわね」
スクティーラは俺の指示で看板に近づいていき、つもりに積もっていたほこりを服の袖でこそげ落としながらそれぞれを読んでいく。
「ここは守衛棟との接続部、裏口として使っていたようね。1階はほかのところから来た人たちの受付や待合室のように使ってたみたいよ。2階はこの教団棟の本部事務所があって、小さいけれど図書館もあるみたい。3階は教団の勉強部屋だったみたいね。ここで教えを説いて、祭壇棟で行事をしていたってところかしら」
一部はスクティーラの推測だが、それでもおおよそはそれであっていることだろう。




