第10話
10分くらいかけて守衛棟の入ってきた部屋を隅々まで調べたが、でてきたものといえば古めかしい缶詰が3つと地下につながる扉、それとすっかり錆びついたカギがかかった棚が一つだけだった。
棚にはカギと一緒に絶対に空けれないように、という強い意志を感じる鎖がぐるぐると巻き付いている。
これもまたカギと一緒にすっかりと錆びついてしまっていた。
「缶詰、これはもう食えないだろうな」
ロカペスがパッケージを確認しながらつぶやく。
古い文字で書かれているがために、何が書かれているのかはわからない。
ただそのイラストから、食べ物だっていうことだけはわかった。
見たことがない果物のようなものが、輪切りにされて描かれているからだ。
「棚、開けてみるか」
缶詰は持って帰ることを止め、壁の元の場所あたりに積んでおく。
代わりに棚へと目をやった。
腰くらいまでの高さで、俺が手を思い切り伸ばしたぐらいの幅がある。
ただ奥行きはそこまで深くはない。
「開けてくれ」
俺はロカペスに言うと、ロカペスは持っていた剣の鞘を使って鍵を思い切り振りぬいた。
ガギンとカギは簡単に壊れ、鎖も一緒に粉になった。
「中身は……これは革の封筒入れか」
今となってはすっかりと見慣れなくなっている書類入れだ。
ほかにも古代のお金や、何枚かに別けられている何かの紙が入っている。
「どうだ。スクティーラ、読めそうか?」
棚からおそるおそると紙とかを持ってきているハークから、スクティーラはそれらをまとめて受け取る。
「えー……」
何かをつぶやきながら、スクティーラがなんとか読もうと頑張っていた。




