表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/22

【世界観02】感情が色になる都市“ルクスフェリア”(ジャンル:近未来SF×ディストピア×感情と嘘)


【世界観02】感情が色になる都市“ルクスフェリア”


ここは“ルクスフェリア”──人々の感情が光の色となって現れる都市。

この世界では、人間の心は“視える”。

怒りは赤、悲しみは青、喜びはオレンジ、恋は金色。

嘘をつけば、その場で“色”がにじむため、誰もが正直に生きるしかない。


色は空気中に浮かび、残り香のように人の周囲に滲む。

感情は一時的なものから、長く染みついたものまで様々だ。

職場では“冷静”な水色を好まれ、政界では“誠実”な緑が求められる。

恋愛市場では“純粋な金色”が何よりも価値があるとされる。


だが、そんな色で支配された社会には、大きな“代償”がある。

本心を偽ることができないがゆえに、裏切りも嘘も表に出る。

心に“闇”を抱える者は、黒く濁った煙のような光をまとい、社会から隔離される。


色のない者──それは“欠陥”か、それとも“奇跡”か。


この都市に現れた少年・ユウは、生まれつき“無色”だった。

彼の周囲には、感情の光が一切現れない。

怒っても、泣いても、笑っても、空気は沈黙したまま。

その存在は都市の秩序を揺るがす“異物”として扱われる。


唯一、彼に興味を抱いたのは、感情の色を“操る”能力を持つ少女・リリィ。

彼女は特殊な訓練を受け、“色”を演出するスパイだった。

表向きは感情豊かなアイドル、裏では国家に潜む“偽りの色”を暴く役目を担っている。


「あなたの中にしかない“本当の色”を、見つけてみたいの」


二人はやがて、“色に溺れた都市”の真実と向き合うことになる。

色を持つことは祝福か、それとも呪いか。

真実が暴かれた時、人はなお他人を信じられるのか──。


この世界には、「感情を色で管理する政府機関」「色を演出するためのファッション産業」「色に依存する芸能界」などが存在し、

それぞれの“色”が価値を持つ通貨や権力としても機能している。


見える心に、隠せない本音。

そこに潜む愛と嘘と、ほんの少しの希望。


(ジャンル:近未来SF×ディストピア×感情と嘘)





次は【03:名前を忘れた人々の集う場所「無名区」】



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ