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【世界観18】狐火の夜と、“名前を持たない巫女”(ジャンル:和風×神話×幻想ロマンス/静かな切なさと決意)

【世界観18】狐火の夜と、“名前を持たない巫女”


そこは、“名”に魂が宿る国だった。


季節がめぐるたび、山の神々に捧げられる名を持たぬ子どもたち。

その中でも、名を与えられなかった少女は、

名無巫女ななしみこ」と呼ばれていた。


彼女は、生まれながらに霊を呼び寄せる力を持っていた。

だからこそ、名前を与えれば魂を喰われる。

そう信じられていた。


夜になると、狐火が山を駆ける。

それは、神の使いか、あるいは迷える魂か。


ある晩、名無巫女は“神隠し”にあった少年を助ける。

彼の名は――「カグヤ」。

男でありながら、月の名を持つ彼は、どこか浮世離れしていた。


> 「名がないのは、哀しいことじゃないよ」

「君がまだ“どんな名前にもなれる”ってことだろ?」




二人は、神の領域を巡る旅に出る。

山に眠る古い神々。

失われた名の記録。

そして、巫女の出生に隠された真実。


名がないことは呪いか、それとも――自由か。


名を得るということは、

「誰かになる」代わりに、「誰かではなくなる」ことでもある。


これは、

“名前”と“祈り”が交差する、和の幻想譚。

最後に少女が選ぶのは、誰かがつけた名前か。

それとも、自分で選んだ、自分だけの名か。


(ジャンル:和風×神話×幻想ロマンス/静かな切なさと決意)




次は【19:夢の中に閉じ込められた街と、“夢にだけ現れる少女”】







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