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魔法少女鈴木

 

 ぱちん。


 また音が鳴ったかと思うと、視界がゆっくり鮮明になっていく。ぼやぼやと視界がまだ白っぽいが目の前には森が見える。…森とは言ったが、木が生えていて、下草は短いしまばらにしか生えていない……という情報しかない。見た限り。鳥の鳴く声がする。

 ようやく視界がクリアになった。

 

 ……そういえばステータスオープンでステータス開けるって言ってたな。心の中でステータスオープンと言うと、目の前に薄い青色のウインドゥが出てくる。


 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

 ☆鈴木 燈慈(とうじ)

 30歳 男性

 人間

【HP】1000

【魔力】10000

【魔法属性】

 ・火Lv1

 ・空気Lv1

 ・水Lv1

 ・土Lv1

【スキル】

 ・農業育成 Lv1

 ・調合 Lv1

 ・鑑定スキル

【称号・加護】

 ・異世界転移させられた者

 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆


「……さんじゅう!?!?!!」


 ステータスオープンして一番最初に飛び込んできた年齢に少々驚く。俺は35歳だったはずだがどうやら5歳若返った……らしい?

 木の根に座っている自分の体を見下げると身体は変わっているようには見えないが、程々に仕事と軽い筋トレで鍛えられた自分の体が見える。服装は変わっていて、黒いスキニーのようなズボンに腰ベルトがなく紐のもの。上はよくRPGで見るような白が少しだけ黄ばんだような麻のような色をしたシャツだ。ボタンがふたつ付いている7部丈の緩めのものを着ていた。


 それを確認して少し落ち着いたので、ステータスを上から下に流し読む。HP、魔力……はこの世界の平均値が分からないから置いておく。魔法属性、スキル……と下に流していくと鑑定スキルが付いていた。


 おいおい神様聞いてないよ〜。スキル3つて珍しいんじゃないの……?とは思ったが、鑑定があれば何が食べられるか食べられないか分かるかもしれない。なんで付いているのかは分からないけれど、もうこちらに来てしまったし。神も関与できないならこのまま有効活用させてもらおう。


 その代わり全ての魔法とスキルがレベル1なのかもだしな!


「そんなことより……」


 魔法だ!


 漫画やアニメや小説でしか見たことがない魔法!憧れてたんだよな〜RPGの魔法はかっこよかったけど……魔法少女鈴木(おじさん)……頭の中でフリフリの衣装を着てる自身を想像して身震いする。


 ひぇ〜キツイキツイ。


 そこではた……と気がつく。どうすれば魔法が使えるか分からない。

 なにも書いてなかった気がする……と思いながらステータスオープンを呟いて表示させる。


「ステータスオープン」


 魔法の欄を見るが何も無い。諦めて閉じようとしたら指が【魔法属性】に触れ画面が変わる。


「お?」

 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

【魔法属性】

 ➡魔法が使えるものでも1~2種類しか通常使えない。稀に全て使える者も居る。

 魔力量が多いと無詠唱で発動が可能。だが、明確にイメージする必要がある。

 イメージが足りないと発動しない。

 熟練度を上げるとレベルが上がる。

⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆


「つまり?こう、か?」


地面を見つめ500円玉サイズの土がそのまませり上がるイメージしてえいっと心の中で声をかけると、


「ぉお!すごっ」


土が500円玉サイズで5センチほどせり上った。




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