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アリスの物語

異世界転生の恋愛小説です。

初めて書きましたので全く小説として成り立っていない部分もあるかと思いますが、少しづつ勉強したいと思っています。


拙い表現や誤字脱字などもあるかと思いますが、お手数ですが教えていただけると嬉しいです。


恋愛小説で過度なベットシーン等はありませんが、一応R15に設定してありますのでご注意ください。


よろしくお願いいたします。

止まったままだった時間が動き始め、ようやくはじまった二人の愛の物語。

 思い出が詰まったあの部屋で抱き合った。


 お互いの温もりを感じ、確かめ合い、溢れ出る愛は二人を優しく包み込んだ。

 今度こそこの愛は永遠に続く。やっと一緒に人生を紡いで行ける。


 愛し合いながら二人は様々なことを思い出していた。

ここに至るまでの長い長い時間を。


 


 サウザリー公爵家には言い伝えがある。

 

 異世界のの乙女は三百年に一度現れる。

その時代の当主は異世界の乙女に関わってはいけない。

関わらなければサウザリー公爵家は後三百年間の地位財産名誉は約束される。


だが万が一関わった場合はサウザリー公爵家に不幸が訪れる。

幸せと不幸をもたらす乙女を丁重に扱え


初代サウザリー公爵家当主クラリスが残したものだが、その言い伝えが書いてあった書物も時間と共に部分的に文字が消え記録が薄れ、手直しされて今の形になっている。



 ……あれ、ここはどこだろ?


 見慣れない人々、見たことのない建物が目の前にある。。

あまりに非現実的で夢を見ているような気がした。寝起きで頭が回っていない私は必死に眠る前の状況を思い出していた。

 

 

仕事が休みの度に訪れている田舎にある祖母の家。両親は赤ちゃんだった私を祖母に預けそれ以来会いにこなかった。


 大自然に囲まれた田舎、優しい祖母、唯一幸せだった六年間。樹医を目指すきっかけになったこの場所は私の心の支えだ。優しかった祖母はもういないが、帰ってくると幸せだった日々が両親の愛を知らない私の乾いた心を潤してくれる。


 夜、満天の星の下、月明りが差し込み優しい風が草原の長細い葉をサラサラと揺らしている。

草の上で寝転がりゆっくりと目を閉じて大自然に溶け込んでゆくような感覚を楽しんでいた。


 いつの間にか眠ってしまったのだろう。それからの記憶が無い。。。


 


 異世界の乙女だ!


公爵家に仕える庭師の男が大声で叫んだ。公爵家の執事であるクリフは状況を確認し素早く屋敷に戻っていった。


「ローランド様。先ほど睡蓮池付近に異世界の乙女が突如現れました。いかがいたしましょうか?」クリフは帝国一の公爵家当主のローランド サウザリー公爵に指示を仰いだ。


「異世界の乙女。三百年に一度現れるという当家の言い伝えは本当だったのか。。早速、異世界の乙女のために作った屋敷に連れて行くのはどうかな?」ローランドは慌てた様子もなくニッコリと美しい顔で微笑んだ。


クリフはこの美しい当主の柔らかい物腰が好きだった。どんな不測の事態が起きても冷静に判断し、周りの人間落ち着かせ穏やかな気持ちにさせてくれるからだ。

 「承知しました。乙女をを保護し屋敷に連れてゆきます。」クリフは部屋を出て先ほどの睡蓮池に戻っていった。


 

何が起きたのか全く分からず呆然と周りを見ていると、どんどんと人が増え周りを取り囲んでいた。


「異世界」「乙女」という言葉が聞こえてきた。


異世界?乙女??私の事?周りの人々を改めてみると男女共に中世の映画に出てくる人のような格好をしていた。漫画で見るタイムリープ?状況が分からず戸惑う私に誰かが声をかけてきた。


「異世界から来たお嬢様、お屋敷にご案内いたしますのでお立ちいただけますか?」周りを囲んでいた人達がさっと道を開けたその先に声の主であろう男性がゆっくりと私に近づき片膝をついて手を差し伸べてきた。


 何が何だか分からず混乱しながらも男性が差し伸べる手に手を乗せたが、このままどこかに連れて行かれ殺されるかも?!と一瞬不安がよぎった。


警戒しながらゆっくりと立ち上がりそっと手を離しその男性を見つめた。この人は誰だろう?私を殺すという感じには見えない。年齢は四、五十代位で細身の背広をパリッと着こなし髪は白髪混じり、目の色はグレーのダンディな紳士。頭が良さそうなだけではなく、だた者ではなさそうな凛とした雰囲気もある。


じっと見つめる私に紳士はお辞儀をし自己紹介をした。「私はサウザリー公爵家に仕える執事でございます。どうぞクリフとお呼びください、異世界のお嬢様、お嬢様のお名前は?」


「あ、アイリス、、。」本当はアリスだったがなんとなく咄嗟に偽名を言ってしまった。


クリフに案内され巨大で整備されている庭園を歩くと古く美しい装飾がついた格式を感じるお屋敷が見えてきた。

まるでお城か、お城を元に作った美術館のようなイメージだ。


あまりのお屋敷の規模に驚く私を横目に執事のクリフは言った。

「こちらの建物は千二百年続く由緒ある建物でサウザリー公爵家の本宅でございます。お嬢様のお屋敷は本宅の隣にございますのでもうしばらく先でございます。」何が何だか分からないけれど、私がこの家に現れる事を元々知っていたような対応だ。


 案内された屋敷は一人暮らしのアパートおおよそ六棟分の大きさがあった。

部屋に通されクリフから簡単な屋敷の説明があった。


 「トントン」 ドアをノックする音が聞こえた。「入りなさい」クリフが声をかけると二十歳前くらいのメイドらしい少女が現れた。ブラウンの髪は綺麗に一つにまとめられ、瞳はダークブラウン、そばかすがチャーミングな可愛い少女だ。

 

「彼女はお嬢様のお世話をするメイドでございます。」とクリフが言い、その少女が「はじめましてお嬢様 わたくしはメイドのジャネットと申します。誠心誠意お仕えいたします」と挨拶をしてきた。


私はどう答えて良いのか分からずただ頷いた。


「屋敷の詳しい説明はジャネットからお聞きください。何か困ったことがございましたら私にご相談くださいませ。今から本宅に戻りローランド様にご報告いたしますので失礼します。」と挨拶をしクリフは去っていった。


 部屋に残された私とメイドのジャネットはどうして良いのか分からずお互いに固まっていた。「お、お嬢様お茶をお持ちします。少々お待ちください」とジャネットは部屋を出ていった。

 

 ……一体ここは何処でどうしてこんなところにいるのだろう?


 改めて部屋を見回すと白を基調とした明るい部屋で、家具はダークブラウンのチークのような高級感と重厚感あるものだ。そのコントラストがこの部屋の美しさを際立たせている。


部屋の入り口付近にはテーブルとソファが置いてあり、その向こうにキングサイズの天蓋付きベット、その奥にテラスがある。そちらに行こうと思いゆっくり歩き始めた時、目の端に人が見えた。


 部屋に誰かがいる。


横をむくと紺色の長いの髪に印象的な紫の瞳をした美女がこちらをじっと見ている。「……」驚きのあまり口元に手を当てた。紫の瞳の美女も同じ動作をした。驚いてさらに見ていると相手も同じようにみてくる。何かおかしい、、ふと気がつくとその美女は下着姿でこちらをみている。


 その下着はスーパーのワゴンセール上下セット千五百円で売っていた私の下着と同じだ。

クマの刺繍まで同じ。


 まさか、まさか。ゆっくりとその美女に近づくと美女も歩き始める。美女の目の前に来て確信した。姿形は違うがこれは大きな鏡に映っている私。


オーマイガー!!!なんてこと、こんな破廉恥な姿で人前に出ていたのだと思うと恥ずかしさで死にたくなった。


 いや本来の姿のままだと恥ずかしいがこの美女でこの姿はモデルのようで逆にカッコいいのかもしれない。


 ……そう思いたい気持ちよりもやはり羞恥心が溢れ出る。なんで誰も言ってくれなかったの?!おかしいでしょこれ!!と無性に怒れてきた。自分の容姿が変わった事よりもなぜ下着姿なのかがわからない。


あの人たちは何事もなかったように普通に接してくれた。もしかして異世界の人間は下着で生活していると思ったのだろうか?自分自身がこんな格好をしていると気がつかないくらい動揺していた。全く気にしていなかった私の態度が逆に普通に見えたのだろうか?


 ありえない、ありえない!!!


 あまりの恥ずかしさに笑いが込み上げてきた!「あははは!!!」笑い始めるとなんだか吹っ切れてさらに楽しくなってきた。


 大きな声で笑っているとドアをノックする音が聞こえた。「お、お嬢様お茶をお持ちしました」震える声でジャネットが言った。ハッと我にかえり「ど、どうぞ」と返事をした。ジャネットはティーセットを運んでいるのだがトレーを持つ手が小刻みに震えている。


 裸に近い異世界人が一人部屋の中で大笑いしていたら誰だって怖いだろう。

私も自分のことながらかなり怖いと思ってる。


 本当はこんな姿でいる事は恥ずかしくて死にそう。

 しかし堂々としていれば意外にかっこよく見えているのかもしれない。「異世界では皆下着で生活しているから恥でもなんでもない!これは普通のことよ。」という自己暗示をし、ティーセットが置かれたテーブルに颯爽と近づきスッとスマートに座ってみた。


 「こちらは公爵領で栽培されている紅茶でございます」そう言いながら彼女は小刻みに震える手でティーカップを目の前に置いてくれた。優雅にティーカップを持ち一口飲んだ。「アッツ!」猫舌の私はカップを持ってフーフと息を吹きかけ紅茶をさました。「大丈夫ですか?」ジャネットが震えた声で聞いてきた。「猫舌なので、、、大丈夫、、です」フーフーと息をかけて冷めた紅茶を口に含む。良い香りがする。「美味しい」呟くように言った。


 紅茶は美味しいけれど、この格好はとても気まずい。あくまで自然に服を求めたいけれどどう言えば良いのだろう。


 そんな事を考えていたら気が緩んだのか紅茶をこぼしてしまった。幸い紅茶は冷めていたので火傷はしなかったが唯一の一張羅である下着が濡れてしまった。


お着替えのチャンスが来た!


「お怪我はございませんか⁈」と慌てた様子でジャネットが近寄り濡れた体と下着を拭いてくれた。

 フーっと一息ついて、「すみませんが服(?)がぬれてしまったので何か着る物をお願いしたいのですが」とあくまで自然に伝えてみた。


 ジャネットは慌てた様子で「お嬢様、お嬢様がお召しになっているドレス(?)はこの世界にはございません。代わりのドレスをお持ちしてもよろしいでしょうか?」と聞いてきた。


待っていました!と心の中で思ったが、この世界の下着を持って来られると困ると思い「あなたが着ている服で結構す」と伝えた。


その言葉を聞いたジャネットは「いけませんお嬢様、私の服はメイド用の制服でございます。せめて普通のドレスをお召しくださいませ、すぐに用意いたします!」と言い急いで部屋から出ていってしまった。


 ……下着じゃなきゃなんでもいい。私はため息をつきながら窓の外を眺めた。

 


「フー」執事のクリフは高鳴る動悸を押さえるため大きく息を吐いた。


……あの乙女の格好は刺激がありすぎた。執事と言う立場上冷静に対応したがあの格好で平然と歩く異世界の乙女をみて次元の違いを感じたのは事実だ。この世界のレディー達があのような破廉恥な格好を見たら卒倒するだろう。


正直まだお若いローランド様には報告出来なかった。しかし庭師や使用人の男たちは喜び勇んで見にきていたのがなんとも情けなく思うが……確かに、美しくスタイルも良かった……。わ,私はなにを考えているんだ!!


クリフは煩悩を退散するために頭を左右に振った。


「クリフ様」名前を呼ばれて振り向くとメイドのジャネットが半泣きで走ってきた。「どうしたのだ?」ジャネットに声をかけた。「クリフ様,。私はあのお嬢様が怖いのです!!」と言うとワッと泣き始めた。


「怖い?何かあったのか?」なだめるように聞くとジャネットは泣きながら「誰もいない部屋でお一人で笑っておられたのです!空耳かと思いましたがさらに大きな声で笑っておられたのです!」


メイドのジャネットは興奮している。「怖いのを我慢し勇気を出し室内に入りましたらお一人で笑っていた事が嘘のように颯爽と美しく歩かれソファにお掛けになり紅茶を召し上がっていましたが、誤ってドレスにお茶をこぼされ、いきなり私の服を着るからよこせと仰ったのです!!とにかく私にはあのお嬢様のお世話は無理です!!」と一気に話しまた泣き始めた。


 なぜ一人で笑っていたのか、、なぜメイドの服?をと思ったが、これはこの世界の淑女を教える良い機会だと思い「お前の気持ちはわかったがもう少し頑張ってみてくれ、服のことだがすぐにドレスを用意させるから屋敷に戻って待つように」とまだ泣き止まないジャネットを強引に別宅に返した。


あの刺激的な格好をニ度とさせないように沢山のドレスを注文しよう。ローランド様には当たり障りない内容で報告しておくか。。クリフは使用人にドレスを用意するように指示をしてローランドの執務室に向かった。


 アリスは部屋にの中央にある大きなベットに倒れ込んだ。


先程使用人達が山のように沢山のドレスを持ってきた。どれも可愛く素敵なドレスだった。これで平穏な生活が送れる、、


心の底からホッとしてそのまま眠ってしまった。

一応完結している小説ですので手直ししながら投稿して行きます。

文字数などバラバラになってしまいそうですがよろしくお願いいたします。


拙い初心者の小説を読んで下さって本当にありがとうございました!!

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