2024年4月
今月も自作のガチャを使って、今日は何の日140字です。
後半は他のガチャで書いた140字と短歌を数点。
早すぎる時間に家を出たのは遅刻が怖いからじゃない。 「お、おはようございます」 「おはよう。わ!スーツだ」 「今日から社会人です」 「かっこいい!すぐ恋人が出来るんじゃない?」 貴方のくれた言葉に喜んで憂鬱になる。やっと同じ社会人になれたと思ったけど、やっぱり貴方の視界に僕はいない。
4月1日は新年度でグッドスーツの日。「甘くて苦しいから」
学生と社会人では釣り合わないと片思いを続けた相手に会いたくて早起きしたけど、もらえた言葉に甘くて苦しい気持ちになった新社会人の話。
「本当の僕を知っているのは君だけだ」売れっ子俳優の恋人はいつだってそう言ってくれるから、何があっても大丈夫だと思っていた。それが深夜のコンビニで偶然手に取った週刊誌のせいで途端に信じられなくなる。カラーグラビアの裏に載っていた恋人の一面広告は『君も増毛!』「え?そんなの知らない」
4月2日は週刊誌の日。「毒の素」
平穏だった恋人の心に衝撃を与えた週刊誌は罪深い。二人の関係にとって週刊誌は毒の素。関係が拗れたら本当に毒になるが、果たして。
僕が生まれた時に両親が庭に植えた木と背比べするのが年中行事だった。一人暮らしを始めてからは忙しくてすっかり忘れていたけど、遊園地にあった身長計を見て思い出した。「じゃあ、これからは俺とする?」見上げるほど大きな恋人の言葉に頬がゆるむ。「タトゥーにしようぜ!」「それは無理」「けち」
4月3日は愛林日(全国植樹祭の日)。「背比べ」
恋人のことは思い切り甘やかすけど、無理なことははっきり無理と言うので、お互いにわがままも冗談も遠慮なく言えるカップルの話。
ずっと一緒にいたから、君が特別だとわからなかった。一度気が付けば幼い頃の思い出をたどってみても、簡単に自分が恋をしていたとわかるのに。背比べ、読み聞かせにお昼寝の時間。保育園でお気に入りの時間は全て君とくっついていられる時間だったじゃないか。「好きな人がいる」なんて言わないでよ。
(4月3日は読み聞かせの日で書いたけど、「背比べ」はお題というよりキーワード程度の扱いだったので没にした話。)
『今日のコーデ♡』
毎朝君から届く眩しい笑顔の自撮りに僕は癒される。
写真が大好きなのに、君の部屋に古いアルバムがないと気が付いた。君が嫌いな脂肪のつきにくい体も、少し低めの声も、気に入っている。過去の君は知らないけど、今の君は僕のかわいい子。ずっと一緒にいられるなら、それでいい。
4月4日はトランスジェンダーの日。「知らないふりを続ける」
「いいかげんにしろよ……?」
大好きな君のひと睨みで車内の空気が冷えわたる。
「あ……どうしよう。何これ。怖いのに、色っぽくてドキドキしてきた。そんな君も好きだよ♡」
「クソ野郎!4月の北海道で車の屋根をオープンするな!」
「君に最高の温泉体験をしてもらいたくって♡」
「ムリィ!!」
4月5日はオープンカーの日。「氷点下」
行き先は釧路温泉です(天気を調べたら最低気温が氷点下だったので!)。
ロマンチストの残念スパダリ×結局は許しちゃう包容力抜群のオカン受け
社会人になったからって、急に完璧になるわけじゃない。報告書の誤字脱字に精算の漏れ。事務仕事は苦手だが、営業成績はトップの新人なんだから多めに見てほしい。
「はいはい反省してまーす」
「嫌いになるぞ」
俺にだけ聞こえる呟きが胸を抉る。
「それやだぁ」
「じゃ、ちゃんとやれよ。ダーリン」
4月6日は事務の日。「辛口先輩」
調子に乗っている新人と上手に手綱を引く先輩カップルの話。
ジーンズのポケットに入っている紙屑は何度も洗濯された飛行機の半券だ。よせば良いのに取り出してはしくん、と胸の奥が痛むのを確認している。帰省した時に会った「最近やっと子どもが夜泣きしなくなった」と笑う幼馴染の顔が浮かぶと自然に口元がゆるんだ。俺の初恋は、いつ思い出に変わるのかな。
4月7日は夜泣き改善の日。「小さな紙屑」
ポケットに入れっぱなしの半券が洗濯のたびに小さくなるように、自分の幼馴染への思いもなくなってしまえば良いのにと願う男の話。
モテ期は来なかったが、春は来た。
「今日も素敵です。愛する人」
甘い言葉に終わらないキス。黒髪黒目、ちょっとくたびれた40の俺を金髪碧眼の色男が宝物みたいに愛おしむ。
「シミもシワもあるぞ」
「全部合わせてあなただから。世界に一人だけのmy love」
ありきたりも集まるとオリジナルってか?
4月8日はシワ対策の日で白肌の日。「平凡の極み」
学生時代からずっと地味に生きてきたのに、突然王子様を射止めた平凡おじさんの話。そんなこともあるかぁ?と生活は変わらず。
「ほら、召し上がれ♡」
食卓は一面緑色。パスタソースは緑、スープも緑で、サラダにかかるドレッシングも緑。
「絶対無理」
「自信あるから!どうぞ?」
「俺も自信ある。絶対ピーマン」
「ぐ」
「すり潰したくらいで俺を騙せるっていう発想がガキ!」
「いや、ピーマン嫌いのがガキだろ」
「ぐぅ…」
4月9日はよいPマンの日。「ピューレにして」
「お待たせ」
息を切らせて走ってくるお前は、帽子とマスクをしているからほとんど顔が見えない。
「仕事お疲れ」
「ごめん!記念日なのにボロボロ〜」
「そんなこと言うな」
帽子もマスクも没収して頬を寄せる。毎年同じ場所で撮影をするのも十回目。変わらない笑顔のお前に俺は何度でも惚れ直す。
4月10日はフォトの日。「ずっときれい」
特別な日に写真館で撮る写真も良いですが、二人だけで撮る生活感のあるツーショットも親密で味わいがありますね。
いつも鼻水をたらしてた幼馴染が上京した途端に超人気モデルになった。久しぶりに待ち合わせて連れて行かれた先は個室焼肉。なぜか横並びに座ったお前はやけに近い。
「ツーショ撮ろ」
お前が写真をSNSへ投稿するとスマホが震え始めた。
「# 俺の⁉︎」
やったぜとガッツポーズのお前。
え?何が⁉︎
4月11日はガッツポーズの日。「鳴り止まない通知」
ものすごい勢いで囲い込むモデル×鈍感な平凡。幼馴染カップルのすれ違いとわからせ話はいくらあってもいいですよね。
健康診断の結果を見ていた。
「血糖値がやばい」
「俺だってすごいぞ!」
負けず嫌いな同居人が叫び、カオスな日々が始まる。ゴム手袋を投げつけられ、週末は島で待ち合わせ(もちろん遅れてくる)。果ては背中合わせで立ち「十歩進んで振り返るぞ」と言う。ワンルームマンションにそんな場所ねぇよ。
4月13日は決闘の日「勘違いの始まり」
大型契約を取った帰り道、俺の頭をポンと大きな手が撫でる。
「やったな!本当すごいよ」
「共同創立者へのお誘いありがとうございま〜す」
「お前は最高のパートナーだ!」
口癖のように言うその言葉を聞くたびに、ミキサーにかけられたみたいに俺の心は乱される。
「早く嫁さんとこ帰れよ。ばーか」
4月14日はパートナーデイ「いらないボタン」
コンビニから出てきた友人の手にはからあげクンが。
「一個も〜らい!」
「うそだろ! 俺の幸せが!」
地団駄を踏むその足元の地面がひび割れていく。
や、やばい。こいつはスーパーヒーローだった。
「俺今日が誕生日なの! 許せ!」
「お前からあげクンだったのか! 許す!」
ちょろすぎ。嘘です!
「お迎えにあがりました」
ランドセルを背負う幼い笑顔を見るだけで喜びに体が震える。
「時間通りに来られて、『良い子』だね」
小さな手が頭を撫でる感触にはまだ慣れないが、振り払うことはもうしない。
「帰ろうね、僕のSub」
私だけのDomの言葉に胸が温かくなる。
貴方のコマンドがもっと欲しい。
4月15日は良い子の日。「変わりゆく心」
Subであることを憎んでいた極道が、親分の息子Domとのプレイで少しずつ変わり自分を受け入れていく話なんていいですよね……。
エスプレッソを飲んでみたけど苦いばかりで美味しくない。渋い顔をしていたら横から伸びてきた手が勝手にスプーンに山盛りの砂糖を入れた。
「チャオ!これが僕のおすすめの飲み方」
お節介な男は勝手に横に座り、気が付けば僕の腰に手を回していた。あっという間に距離を詰められて、次はどうなる?!
4月15日はエスプレッソの日。「パーソナルスペース」
イタリア人のイタズラで、人懐っこくて、でも頑固な感じ、傍迷惑なはずがチャーミングに感じるのは絶妙な匙加減のせいでしょうか。ずるい。でもかっこいい。
「16歳のお誕生日なのにちっとも嬉しくなさそうだ」
「だってまだ大人じゃない」
口を尖らせる僕を見て大好きな人は笑う。親同士が決めた婚約者は一回り歳の離れた大人で僕を子ども扱いする。
「二人だけの秘密ね」
耳元で囁かれた真剣な声に顔を挙げると頬に唇が触れた。初めて彼に触れた瞬間だった。
4月16日はSWEET SIXTEEN文化の日。
欧米の女の子にとって16歳の誕生日は大人の仲間入りをする特別なお祝いの日です。
男の子は関係ないのですが、婚約者はそれを言い訳にキスをしました。愛しいけど未成年だからと触れないようにしていたけど我慢できずに……。焦れているのは“僕”だけじゃない。
口うるさい上司を殴って無職になってからは、恋人の家に居候して失業保険でぷらぷらしている。久しぶりのデートの帰り道、恋人が俺に指図し始めた。
「ね、仕事しないんでしょ?じゃ家にいて。ご飯作って僕の帰りを待って、それで……」
「細々うるせぇな、働くわ!」
「よっしゃあ!!」
「あぁ!!」
4月17日職安記念日・ハローワークの日。「帰り道の失敗」
焚き付けるのがうまい恋人のおかげで無職を脱する男の話。これは良い失敗。
「はぁ……」
マスク越しだからバレないと思っているのだろうか。私の愛しい人は会うたびにうっとりと溜息をつくが嬉しくない。
「今月も綺麗に磨けていました。虫歯ゼロです!」
眩しい笑顔を浮かべる愛しい人は、私の歯だけを見つめている。
あぁ、嫌だ。自分の一部に嫉妬するなんてどうかしている。
4月18日は良い歯の日。「今日も嫌い」
歯フェチの歯医者と片思い中の患者の話。
旅行に出発しようと車に乗ったら、相方の指先が血まみれだ。
「指大丈夫か⁉︎」
「へ?平気」
血かと思った指先についていたのは赤いインクだった。
「あ〜!これから行くところ、地図に書き込んでたの」
「アプリに入力すればいいだろ」
「圏外だから」
「待て、俺をどこに連れていくつもりだ?!」
4月19日は地図の日です。「赤い指先」
恋人未満の相方は天然で危なっかしい。面倒見の良い男はいつもドタバタにヒヤヒヤしつつも付き合ってあげる。そんな二人。
「特上のジャムを作るぞ!」
領主の料理番が市場に駆け込んできた
その一言に市場は歓声に沸き興奮が伝播する
「ついに!」「公式発表はまだだからな!」「ちょっと婚礼衣装は?」「だから公式発表はまだ!」「領主様童貞だったの?」「しー」「想い人と結ばれるまでは好物を断つって言ってたもんね」
4月20日はジャムの日。「公開された秘密」
ジャムが好物だった頃から温めた恋をやっと実らせた三十路領主を祝う領民たちの内緒話。
「どうせこんなことだろうと思いました」
締切はまだ先なのに書けなかったらどうしようと嫌な想像ばかりが膨らんで布団から出られなくなっていた私を見て彼はため息をつく。
「美味しい物を食べて、綺麗な物を見たら書けます。いつものところ予約しました」
髪を梳く指が勇気をくれる。
もう大丈夫。
4月21日はオーベルジュの日。
心配性な作家先生と彼を支える有能編集者。伸びっぱなしの髪を束ねるのは外出前の習慣です。髪の毛を触る関係なのに恋人同士ではないと思っている両片思いの二人。
「束ねてあげる」
「ダメったら、ダメ!」
ゲーム、漫画、プラモ。俺の趣味はことごとく禁止される。
「お前、ヤキモチ焼きすぎじゃない?」
「違う!自惚れんな!」
怒った恋人はマットを抱え俺を引っ張り出す。
「ヨガに行くぞ」
「そういえば、最近肩の調子いいかも」
「そうだろ?」
得意げな顔して。ありがとな。
4月22日は肩コリを労わる日。
仕事もプライベートも肩がこることばかりの“俺”をこっそりいたわるツンデレ恋人の話。
「目の敵」
定時であがりたかったのに残業になってしまった。
今から会社を出るとメッセージを送ったら『待ってる』と返信があったが信じられない。遅れる俺も悪いがアイツが待っていた試しはない。
ルーフトップバーに駆け込めば、アイツがゴキゲンな顔でジョッキを持ち上げる。
「待ってるって言ったじゃん!」
4月23日は地ビールの日・ビールの日。
最初の一口は格別だから、一緒に楽しみたいのに!という我儘な男と待ちきれない男の話。
「やっぱり裏切り者」
一番年若な上に言い返せない性格が災いして、彼が嫌がらせを受けているのには気がついていた。どうにかして助けたいのに勇気の出ない自分が歯痒い。
誰もいない研究室で彼は植物に語りかけていた。
「愚痴ばかり言ってごめん、同じことをしているね」
頬を伝う涙に思わず手が伸びた。
「俺に聞かせて」
4月24日は植物学の日・マキノの日。
恥ずかしいとか、失敗したらどうしようと、自分のことばかりが気になって勇気が出なかった人が、涙に突き動かされて行動できた話。優しすぎる人たち。
「サンドバッグ担当」
昼食を済ませ会社に戻ると同僚に会った。
「外食?」
「ああ」
「お財布あってよかったね〜!誰のおかげぇ?」
落ちていた俺の財布を拾って以来、もう一ヶ月この調子だ。
「はいはい、ありがと」
「謝礼くれ!」
「じゃあ、給料三ヶ月分の指輪は?」
「はぁああ?!」
「お礼にお前のこと拾ってやる」
4月25日は拾得物の日。
恩着せがましい俺様な同僚は、好きな子ほどいじめちゃうタイプの男。“俺”は立て爪のド派手な婚約指輪でプロポーズする予定の男。恋人を通り越して婚約者です。
「神か仏か俺様か」
来月から同棲を始めるために冷蔵庫を買うことにした俺たちは〇〇にぴったりの飲み物とは?というお題で盛り上がっていた。
朝はコーヒー、仕事終わりはビール、食後はほうじ茶。
「風呂上がりは?」
「言いたくない。絶対否定される」
「しない」
「ルートビア」
「俺も!」
「まじ?」
今日からね。
4月26日は良い風呂の日。
二人だからこその新しい習慣があっても良いなと思っていた彼氏の優しい嘘でした。日本では好き嫌いが分かれますが、アメリカでは定番の味。色んなメーカーから出ています。
「ルートビア」
世間知らずな彼は危なっかしい。「普通はそういうことしない」と思わず言ったら、「君の普通と僕の普通は同じなの?こんなにも違う人生を歩んできたのに」と寂しそうに笑った。「失敗したら可哀想だと思ったんだ」「失敗することすら嬉しいよ?君の生き方と僕の生き方は違う……でも一緒にいたいんだ」
4月27日は哲学の日。
経験によって導かれる人生観という哲学が違ってぶつかり合っても、一緒にいたい二人の話。
「あなたが決めないで」
「俺のこと愛してないならいいよ」
「それは、いくらなんでもズルくないか?」
「じゃあやってよ!」
「いやだよ!俺、今年45になるの。昔はどうあれ今は単なる社畜です。キツイ。そういうのは若者のお前がやれ」
「いいじゃーん!現役時代の格好が見たいの!やってやってギャル男の格好してよ!」
4月28日は渋谷ギャルの日。
20歳今どきおしゃれ男子と元ギャル男でホストだった社畜45歳、年の差カップルの話。Y2Kファッションが流行るならぜひ極楽鳥みたいな髪型まで再現してほしい。
「愛してないなら」
都会の暮らしは賑やかだけど寒々しい。聞こえてくる騒音は自分に関係のないものばかりで、独りぼっちなのだと嫌でも思い知らされる。GWは帰れないと言ったら恋人は怒り、後日よこしたハガキは真っ白だった。毛羽だって凸凹の紙にどんな言葉が並んでいたのか教えてほしい。焼けた畳に二人寝転びながら。
4月29日は畳の日。
思ったことを紙に書いて捨てると怒りが消えるという研究結果があります。恨み言を書いて出そうと思ったけどやっぱり消したハガキを受け取った人の話。幼馴染の二人。最後の一行は愛のあるものであってほしい。
「毛羽だった紙」
GWの中日に犠牲者はつきものだ。万が一に備えて電話番をしろと課長の命により俺は後輩と事務所にいる。「清掃用具を製造販売する会社のトラブルってなんだよなぁ」「今日は魔女のお祭りだから、ほうきの不具合が出たりして」「魔女っ子好きだわ」 笑った瞬間、内線が鳴った。他に出勤者はいないのに。
4月30日はヴァルプルギスの夜。
某アニメで一気に知名度が上がりました。
春の訪れを待ち魔女たちがお祭りをするのなら、やっぱりほうきが重要であってほしい。魔女なら内線くらい鳴らせるでしょ?
「内線が鳴る」
古い倉庫で二人の体が重なった。待ちに待った瞬間なのに、汗に濡れたスーツがシワになるな、とどうでも良いことが頭をよぎる。頬にかかる息は生臭くて、床に押し付けられた背中が痛い。それでもお前の瞳は俺に釘付けで、そこに映る自分は見たことのない顔をしていた。一生忘れられない時間が、始まる。
万年青二三歳さんは「美しさ」にこだわった濡れ場を創作してください。
https://shindanmaker.com/1197321
美しさとは何か。まず浮かんだのが「見た目」だったので、それを汚すことにしました。理想とかけ離れているのに胸を打たれる事自体が美しいと思います。
他者を守ろうとする君は完璧なのに、自分自身のことになると隙だらけだ。だから僕にもチャンスが巡ってきたんだけど。「カフェ向けのプランですと——えッ」「お気になさらず」「いや、膝に乗られたら、そんなの無理です」「万が一の時にも安心マンツーマンパックを申し込んだのに?一晩中説明してね」
万年青二三歳さんは「攻め視点」で「カフェ店員と警備員」二人の「夜通しする」濡れ場をかいてください。
#shindanmaker
https://shindanmaker.com/1197353
「しとしと」を使って140字の物語を書いてください。
「ヘイ、嘘だろ。なんて歌を歌ってるんだ?」
急に恋人が顔をしかめたが、僕にはちっとも意味がわからない。
「古い漫画の歌だけど」
「日本の子どもはそんなの歌うのか?!」
「しとしとぴっちゃん?」
「Shit, shit, bitch yeah なんて悪い言葉のオンパレードだぞ」
「空耳アワーに応募しなきゃ!」
「馬の世話係」と「第二王子」の二人が「埃っぽい倉庫」で「ばか」と言って終わる物語を書いてください。
好色で有名な第二王子が珍しく馬屋に来たので話し相手になったら、あれよあれよと言う間に埃っぽい倉庫に連れ込まれた。
「あの、王子。確かに乗ってみませんかとは言いましたが、俺じゃないです」
「わかってるよ。お前かわいいな。どれどれ」
「俺は男ですよ?!」
「知ってる。最高」
「ばかぁ!」
トウ子/燈子(創作)さん@touco__novel主催#BL萌えシチュ短歌
執着心が強すぎる残念スパダリと呆れつつも受け入れるオカン気質のカップル
もうダメと お前を濡らす 嫌なやつ
スギとヒノキに 嫉妬するなよ
(嫉妬の範囲が無限攻め。まずは花粉症の受けを心配しようね……)
大嫌い 俺の選んだ この香り
お前のそばに ずっといないで
好きなのに 嫉妬に燃える 横顔が
泣き出す前に 臨時の出費を
(香料にすら嫉妬するスパダリに呆れつつも、無香料タイプを一緒にネットショッピングするオカン)
「鈍感な攻めに痺れをきらし全力で煽る受け」
僕のこと 食べてごらんと 笑う君
動けぬ俺に 桜舞い散る
酔っちゃった? 解放しないよ 今日だけは
挑む視線に 覚悟を決める
だから好き 僕を捉えた 雄の目に
戸惑い潜む 優しいあなた
「勘違いですれ違う純情攻めとツンデレ受け」
綺麗だね そうだったよね 嘘をつく
お花見じゃない 君を見ていた
君の嘘 本当は全部 知っている
もう誘わない つまらないでしょ?
(受けの洞察力が惜しいやつ。桜の代わりに見てたのはあなたですよ!!)
#君・僕・死で文を作ると好みがわかる
君ならば 僕の全てを 失くしても
死ぬまで笑い 生きるのでしょう
「死ぬ僕を 見送ってよね」 と笑う君
任せておいて 笑顔で追うね
「ほぁ〜、メガネメガネ」
宙を彷徨う手がバチン、とはたき落とされる衝撃に目が覚めた。
こちらを睨みつける宰相がやけにくっきりと見える。
「いくら忠誠心が強くても、寝込みを襲うのはどうかと思うぞ」
「玉座で居眠りするよりかはマシかと」
「余?よよよ?」
「誰だよこいつを玉座に据えたやつは!」
「お主だよ♡」
「くそ」
『目が覚めて一言』がちゃより「ほぁ〜、メガネメガネ」
「商売は順調かい?」年に一度の祭りも佳境に入った頃、露店には不似合いな貴族が訪ねてきた。「そんな……こんなところへ坊ちゃんが来るなんて」「そろそろ店じまいか。今日は愛を讃える日だって?」昔と変わらない笑顔なのに、やけに色気が増している。「隠れんぼはお前の負け。覚悟しろよ?ばーか」
懐いてくる坊ちゃんに手を出したら命が危ういと逃げた大商人。隠れんぼか!と大捜索した坊ちゃんは大商人の下心に気がついている?
「天然坊ちゃん」と「大商人」の二人が「愛を讃える年中行事」で「ばか」と言って終わる物語を書いてください。
#ばかで終わるBL異世界
https://shindanmaker.com/1197819
昨夜ネットで見つけた記事が頭から離れない。
『イケてる男は尻でイク!』だと?
女の子が大好きな俺の経験人数は3桁を突破したが、快感への好奇心は止まらない。
「……俺の尻、イジってくんない?」
「いいよ」
「本気?」
「俺の女にしてやるよ」
おい待て、優等生。
急にキャラ変するのおかしくないか!?
#春の星々140字小説コンテスト お題「細」
「豚肉の細切れみたいに愛されたい」失恋して泣きじゃくる君は真剣だけど、僕は吹き出してしまった。視線だけで抗議する君を抱き寄せ、痩せ細った体を温める。「美味しくなれるおまじないをしてあげる」僕を信じて目を閉じる君は残酷だ。少しは意識してよね。細やかな願いを込めて額に唇を押し当てた。
晴天で良かった。昨晩の喧嘩を引きずったまま出かけた僕達は顰めっ面をしているが、眩しいからに見えるだろう。三ヶ月前から予約した温泉は君のリクエストだったのに、到着しても機嫌は直らない。細められた目が僕を素通りするのをいつまで耐えればいいのだろう。「ねぇ、好きだよ」これでもダメかな?




