2話日本との契約
「それでは質問は以上となります。ご協力ありがとうございました。最後にこの契約書にサインしていただければあなたは日本の公務員となることができます」
そう言いながら彼は引き出しから紙を取り出す
「契約書?」
「すいませんね、この世界に来たばかりなのにこんな色々。前の世界の方が平和だし未練もあるだろうに」
「別に気にしてませんよ、前の世界でもそこまでいい経験した記憶はないし」
そのとおりである。前世でいい思いした記憶はない、
友達がすくなかったわけではないが今の現状に不満を感じていた。
これ以上に成長できないような気がした。
社会の波に飲み込まれるような。
「それでは契約書の説明に移りますね」
契約書の説明を受けた限り、
給料は保証する
ただし兵役する
公務員で基本的に前線にはいかなくてもいい
という物だった。答えとしては
「大丈夫です。サインします」
夢にまで見た公務員だ、断る理由がない
「ありがとうございます。早速ですが一週間後から訓練開始となります。それまでしっかり資金援助します。訓練期間中は給料があるので」
「分かりました」
「本日はご協力ありがとうございました。幸運を」
「ありがとうございます」