3話 ヒロイン登場?
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「大丈夫ラーちゃん、緊張してない、なんか質問があれば言ってね、大丈夫だからね。」
「大丈夫だって、おばちゃんの方が落ち着いてよ」
今俺は家の前で隣町に行く為の馬車を待っている、
今日はこの世界の人から見たら人生で一番大切な日である、これからの人生がどうなるのかが決まる日、
そう、スキルの儀式の日だ、この世界の人のネーミングセンスは置いといて、この儀式でその人のスキルが初めて明かされる日だ
その日に出た結果で人生は大きく変わる、もし農家と言うスキルだったらその人は農家に、剣士だったら冒険者か騎士にと言う程この世界の人にとってスキルは大事なのだ。
「大丈夫よきっとラーちゃんはいいスキルを貰うよ、もしかしたら S級スキルを貰ったりしてね」
「ははは、ありがとう、だけどS級は無いよきっと」
今言ったS級はこの世界でスキルを分けるときに使う順位だ、
因みに順位はこうなっている
S級=英雄になれる
A級=歴史に名を刻む
B級=超エリート
C級=普通
D級=ない方が便利
この認識が一般的で大体の人がC級か運無ければD、稀にB級でAは10年に一人いるかいないかで
S級は100年に一人有るかも知れないと言うレベルだ。
だが俺のスキルのがどれに相当するのかを見てみた時出てきたのが "SSS級" その時はもう目玉が飛び出るくらいビックリしたなー。
なんてこと思っている内に馬車が来た、
「じゃあ気をつけてね」
「うん、じゃーね」
それを言い残し俺は馬車のな中に乗った、
馬車と言ってるが普通に10~20人は簡単に乗れるほど広いのだ。
馬車の中を見渡すと奥の方に一人の女の子の横の場所が空いてる事に気づきその子に聞く、
「横に座って良いかな?」
「えっ!....う、うん」
かなり恥ずかしがりやなのかな、かなりビックリしていた、
何分か立ち待っているだけなのも暇なのでその子と喋り始める、
「僕はラーザ、スキルの儀式を受けに行くけど君も?」
「わ、私は桜、私もスキルの儀式を受けに行くの」
そこから僕たちは喋り続けた、最初はビクビクしていた桜ちゃんもいまは普通に喋っている、
一見普通に見えるけど彼女には少し気になるところがあった、
彼女はぱっと見明るく見えるけれどもどうもわざとらしい、それに最初に来た時彼女は凄く寂しそうな顔をしていた。
「ねえ何かあるの」
「えっ..何にも無いけど何で」
やっぱり何かおかしい、明らかに目を逸らしたしびっくりした。
「嘘だな」
「嫌っ、大丈夫だから.....どうせ私なんか」
やっぱりかなり重症っぽい、
「何があったんだ、言ってくれないか」
「わ、分かった、私は貴族だったの」
「えっ!桜ちゃんが!........でもなんで "だった" なの」
そんなに豪華な服着ていないからてっきりどこかの街の住民かと思っていたら貴族だった、だけど彼女の言い方は何だか気掛かりだった、
「実は私家を追い出されたんだ」
「何で!」
桜ちゃんの言葉を聞いて俺は立ち上がった
「私はドジで勉強も戦闘も何一つ姐より上手くできないから...スキルの儀式を受けに行く前に追い出されたの、どうせロクなスキルも受け無いだろうからって....でも安心して、スキルの儀式の後に戻って家にいれて貰える為に頼みに行くわ、きっと何回か打たれるだけだと思うから」
そう言いながら笑ってくる、どんな育て方をしたんだその親は!子供がこんな風になるなんておかしい!
「駄目だ、勉強や戦闘出来ないから追い出されたって、だったら
そんな家絶対戻るな、そんな考え方する様な親は親じゃない」
「じゃあ、あたし何処にもいけないのよ、何をしろって言うの」
「俺の家に来ればいい、絶対ブリジットおばさんは良いって言ってくれるよ、部屋も場所も十分有るし」
「本当!」
「ああ」
「ありがとう、もうどうすれば良いのか分からなかったの、有難う!」
そう言うと桜ちゃんは今までで一番いい笑顔を見せてくれた
きっとこの子も今まで沢山辛い思いをして来たのだろう
そんな時、
急に後ろから大勢の視線を感じ振り返ると馬車の中の人が全員こっちを見ているのに気づいた、俺達は直ぐに座り床を見ながら黙り込む、
(あああああああああああもう恥ずかしい、穴があったら入りたい、もういい誰か殺して、何が俺の家に来ればいいだ、恥ずかしすぎる、しかもこんな大勢の前で)
桜の顔はもう真っ赤だ、きっと俺もおんなじ顔をしているのだろう、
「若いって良いわねー」
「青春だなー、ホッホッホ」
「ケッ、死ねっリア充!」
その後隣町につくまで馬車の中は凄く居ずらかった。
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