なんでも出来る主人公の異世界転生
俺は山田太郎、昔は何処にでも居るありふれた高校生だったが、今は異世界でチート能力を貰った転生者だ。
何故こんな事になったのかって?それは転生トラックと言う単語で分かると思う、大体そんな感じだ。
俺が貰ったチート能力は、【なんでも出来る】だ。
魔法から死者蘇生まで、どんな事でも出来るんだ。
今日は異世界転生初日の、冒険者ギルドに登録すると言ったありきたりな内容だ。
──カランカラン
ドアを開けて俺は冒険者ギルドの中へ入る。
周りの五月蝿かった空気が一瞬で凍る。俺に対しては興味、疑問、呆れ等と言った感情が滲み出ている。
「おぉーいー?お坊ちゃーん?迷って来ちゃいましたかぁー?」
まるで馬鹿にするように金髪の、如何にもカマセ感が出ている冒険者が話し掛けてくる。チッ、うっせーな。どうせ俺は身長が低いよ!
「薄汚い奴が俺に喋り掛けるな」
ドヤ顔で目を閉じながら、土魔法でナイフを生成して、スレスレの所を狙うように投げる。
クックックッ。俺の実力に跪くといい。
「きゃーーーーーー!?殺人よ!?」
「え?」
目を開けると顔面のど真ん中にナイフが突き刺さっている男が。
「あぁぁ!?ごめんなさい!」
すぐさま抜いて死者蘇生の魔法を使って男を甦らせる。
「え?あれ?俺...生きてる?」
男が驚いてるのと同時に、周りの空気が凍ったのを理解した。死者蘇生なんて生半可に出来る物では無い。それを忘れていた。
「え、えーと。冒険者登録...お願いします」
俺はこの空気をなんとかしたくて言葉を発した。
『イヤイヤイヤ』
「そんな魔法が使えるなら王宮にでも行ったらどうだ?冒険者に行くなんて才能の無駄遣いだぞ!?」
「お前が入ってきたら取り合いになるから、ギルド職員の方になってくれないか!?」
「そうだよ」
「恐ろしく早い蘇生。俺でなきゃ見逃しちゃうね」
そんな俺の異世界転生は、初っぱなから嫌な予感しかしません。
彼は後から他の異世界転生者にこう言われる。
「山田?強いよね。武術、魔法、雑用、隙が無いよね。だけど俺は負けないよ。チート能力が炸裂する俺の異世界転生を見せたいね」
すみません。
色んなネタを使いました。
やりたかっただけです。
殆ど一発ネタでしたが笑ってくれたら嬉しいです。
え?つまんない?
だが私は謝らない。