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捨て勇者、魔王のもとへ  作者: 海影
わざと捨てられた勇者は、帰るために魔王のもとへ向かう
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魔石を造ろう

 まずは、魔石を造りましょうか。


 魔石を造るには、まず材料となる宝石を準備します。続きまして、宝石に魔石を込めます。

 ちなみに、魔石に属性などはないので、属性魔法は必要ではありません。まあ、属性魔法以外、その他の魔法ってことになるんだろうと思う。

 当然のごとく、ボクのその他魔法はSだった訳で、簡単に魔石は造れた。


 え、なんで宝石を持っているのか?


 ……それについては、ボクの特殊な状況が関わっていたりする。


 二年ほど前、ボクの両親が事故で亡くなった。いろいろあったので、事件性もあったりしたけど、一応事故ってことで収まった。

 そのあと、ボクを引き取ってくれたのが、仕事人間ワーカーホリックな父の弟、つまりボクの叔父で、ものすごっく変わり者でもあったんだ。

 他に親戚とか居なかったため、ボクの保護者は叔父になったんだけど……。


「おまえの資産を管理するのは面倒だ。学費は支払い済み、生活費は私のポケットマネーからだそう。おまえの受け継いだ資産は、おまえが自分で管理しろ」


 そう言って、ボクの受け継いだ資産を全部宝石にして渡してきたんだ。

 すむ場所は今までと変わらず、元父、現叔父の家。その他、基本ボクのことは放置。


 まあ、楽ではあったからだいいんだけど。それに、世話をしてくれる、ボク専用のメイドさんもいたしね。……なお、彼女はボクがこちらにくる少し前に、同じく屋敷につとめて、使用人たちをまとめてくれている執事さんと結婚が決まっていたから、ボクがいなくなっても、居場所がなくなることもないしね。


 ー閑話休題ー


 そういうわけで、まずこの牢屋に結界を張ります。用途は、まあ音と魔力漏れ封じ、それにスクリーン代わりだね。ボクが何をしていたとしても、壁を向いて寝ているようにしか見えません。

 食事はさっきしたばかりだし、せいぜいあとは覗き込んでくるくらいだろうしね。


 風と光。この二種の魔法を使って結界を張ればオッケー。早速魔石作り開始。


 ーーー


 できました。簡単だった。まさか、一個に魔力を込めるのに、わずか十秒くらいだとか……。ちなみに一般的に小指の爪くらいの宝石で、一時間はかかるもののようなんだけど。……さすがボク。魔法能力Sなだけあるよね。……はあ。ほんとなんでこんな能力なんだろ? 勇者なせい?


 まあいいか。とりあえずここを一旦脱出して、買い物行こ。

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