表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捨て勇者、魔王のもとへ  作者: 海影
わざと捨てられた勇者は、帰るために魔王のもとへ向かう
21/95

予定変更、さっそく出発!

 予定では今日は準備の日、だったんだけど、店主さんが準備してくれちゃたし、ユウキらしき人物の居場所もわかったから、さっそく出発ということにした。


「…仕方ないわね」

「まあ、友人に会いたいと思うのは当然だからね。まして、こんな状態でバラバラにとばされたのだから」


 うん。本当に心配だよ。もし、本人なら、早く会いたい。


「それじゃ、まずは竜車を引き取りに行きましょう!」

「そうね。確か門のそば、だったわね」


 そうして、三人で歩いていく。つい早足になっちゃうのは仕方がないよね。だけど、それでも二人にとってはそんなに早くはないみたいで……。ああ、身長の差がこんなところに。


 そうして到着。改めて見てみると、結構大きい。竜の大きさは二メートルほど。竜が引く車も通常の馬車の倍はあるね。


「結構、大きいですね。竜の色は緑、ですか」


 これには意味がある。竜っていうのは、ドラゴンの親戚。取り込んだ魔力の属性によって、色が変わったりする。緑っていうのは、まだ属性を持ってないということ。餌となる魔石を与えることで属性をつけさせ、成長させることができる。

 ちなみに、赤 火、青 水、紫 風、黄 地、白 光、黒 闇、となっています。竜は最大でも五メートルくらいにしかならないけど、ドラゴンは百メートルになるのもあるという。種族的には、犬と狼くらいの違いらしいけど。


「ねえ、属性はなんにする? やっぱり火よね!」

「いや、その前にまずは名前を決めないと。キリ、つけてあげて」

「ボクが?」

「主はキリになるから」


 そうなの。それじゃ……。


「それじゃ、エメルで」


 いや、単純に緑色だから、エメラルドから取ってみました。


「いい名前だと思うわ。よろしくね、エメル。あたしはシルファよ」

「おれはガイだ。よろしくたのむよ」

『グルルルル』


 のどを鳴らしてる。なんか嬉しそうかな。


「ボクはキリだよ。これからよろしくね、エメル「

『ギャオ』


 あ、なんか可愛いかも。


「さ、出発しましょ。次の町までは竜車でも二〜三にちはかかるから、早いほうがいいわ」

「そうだね」

「はい、それでは行きましょう!」


 そうして、ボクの本格的な旅が始まったのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ