五、 ボス発見!!
よし、扉に入るぞー!
っと、その前に、
「番号」
スライムが、きちんと整列する。
あれ?一匹足りないぞ?どこ行った。
探索中・・・・・。
いたいた、何しているんだろう・・・・。
そーっと覗く。ん?
スライムに、赤い空気?が入ってく。
それが終わると・・・、
赤いスライムになっていた。取りあえず鑑定だー。
種族 ファイアースライム
Lv 1
ファイアー?炎の魔法を使いそうだな。しかし・・・、Lvが下がってる。
まあ、進化したみたいだし、大丈夫だろう!!
よし、扉開けるぞ・・・・・。
・・・・・・・・・
うっ、不意打ちされた!?
「何者だ。」
「ぐるるるるぅぅぅ」
そこにいたのは・・・・、キマイラだった。
顔が三つ、まるでケルベロスだ、けど尾は蛇、体は山羊だ。
顔は、山羊、獅子、そしてドラゴン。胴体には、天使の羽みたいのがついてるし、
ゾンビほどは気持ち悪くはないけど、それでも進んでみたいとは思えない。
あ、素早く身を隠す。よし、
「鑑定」
種族 キマイラ
Lv ?
何だ?って鑑定のLvが低いからかなー。
って、あの化け物をどうやって倒そう。
・・・・・・・・・・
突撃だー!
素早さならどんな者にも負けない、急所は・・・、しっぽ!!
ちっ、ドラゴンのが炎を出してきた。直撃したら即死だな・・・。
「きぃぃぃぃぃ」
どれくらい打ち合っただろう。取りあえず尾を切ることに成功した。
あ、目が赤くなった、突進してくるー!!
避ける事は出来る、けど、攻撃?無理だよ。持久戦にはなってほしくなかったなー。
あ、これならどうだ!
「ミスト。」
あ、失敗した-。これ、自分も見えなくなるんだよね・・・。
「「スキル 霧目を習得しました。」」
なんか手に入れたぞー。あ、さっきよりはましって程度だなー。
取りあえず迷ってる間に・・・、
首も羽もすべて切り落とす!!
「きぃぃぃぃ」
悲鳴は全部共通か。ん?魔石か、うーん、紫色で、まがまがしく光ってる・・・。
あー、この迷宮来てから、カエルの足や、兎の肉(血抜きしてない)
とかしか食べてこなかったからな・・・。
うーん、
食べる ◃
食べない
よし、決まり。
「いただきまーす!!」
しゃりしゃり・・・。味はない、おいしくない、しかし、なんか力があふれてくる・・・、気がする。
「「称号 魔石喰らいを取得しました」」
「「称号 キマイラスレイヤーを取得しました」」
なんか称号手に入れたなぁ。
「・・・・・・。」
「おい、聞こえるか?」
「え、聞こえてるよ。」
「そうか、我はアヌビス。冥府の神の1人。過ぎた力を持つ者よ、我を冥界に戻してくれぬか?」
過ぎた力ねー。どうするか・・・。この声が本当に神なのかすらわからない。
リスクは大きいが、リターンも期待できる。どうするか・・・。
「なに、手伝いというのは、その手に持っている食べかけの魔石をほしい、それだけだ。」
「それだけ!?」
それだけで冥府に戻れるなんて、何かなー。
「さっきおぬしが軽く倒していたキマイラ、あれは、墜ちた神だ。罰として、あの姿でここで我の番をしていたのだ。」
「これがあればいいんだな。あげるよ、おいしくないし、いらないし。それより一口食べちゃったけど、大丈夫だよね・・・。」
「うむ、あれくらいならば問題は全くないぞ。これでやっと帰れるぞ!!過ぎた力を持つ者よ。礼に加護をつけてやる。いつか我らと同じところまで、昇ってこい。待っているぞ・・・。」
そう言うと、アヌビスは、消えていった・・・。
なんか、フラグが立ったような・・・、気がしないでもないな。
あ、スライムは!
全員無事のようだ。よかったー。
あ、出口のような物が開いた・・・・。
あ、森だ。
これで一章終わりです。次回からは、コハルの過去です。




