壱、 ステータスが低い?それで?
「私は第2王女ソナと申します。
勇者様、どうか魔王を倒してください」
「もちろんです。」
おいおい、まだ王女が、敵か味方か、利用されるかもしれないのに、
よく即答できるなー。まぁ、なるようになれだ!
「では、この世界の事はご存じですか?」
「魔法があるんでしょう?」
「そのとおりです。他にも色々な物が存在しています。呪術と呼ばれている物や、妖術、魔術などもあります。妖術と魔術は分けられてはいませんが・・・」
「そうなんですか。ここはどこなんですか?」
「はい、ここは、魔法界です。他にも、魔界、天界、妖精界などが、存在しています。他に質問は?」
「ありません」
「では私の後についてきてください」
な、長い。もう10分近く廊下を歩いている・・・。
「ここです」
やっと目的地までついたみたいだ。
「やっとかー」
みんな声をそろえて言っている。
「ここでスタータスカードという物を配ります。
ここに血を一滴たらすと、自分のスタータスが見られます」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おぉー!」
みんなが騒いでる。
期待はしてないけど、自分もやってみる。
名前 コハル・ビャッコ
Lv 1
HP 10/10
MP 10/10
攻撃力 10
防御力 15
素早さ 10
魔攻 10
魔防 10
属性 空
スキル
スキル称号
称号 いじめられる者 才能
やっぱりねー。予想はしてたよ。見事に10がそろってるー。
属性空ってなんだよう、色々と突っ込めるスタータスだなぁ。
って、他の人はどんな感じだろう。
「ねぇ、コハルぅ~。ちょっと見せてよ~」
「何これだっさ~。称号もうける~。才能って、いじめられる~?」
女子集団が騒いでる。めんどくさー。
騒いでる間に、リーダー格の人のを見れた。
名前 ユウカ・サイトウ
Lv 1
HP 100/100
MP 90/90
攻撃力 200
防御力 100
素早さ 100
魔攻 100
魔防 100
属性 火 雷
スキル
スキル称号
称号
桁が違うなー。うん、刃向かったら殺されるな。
「・・・・・・・・」
いつの間にか王女も来て話してる。
まぁいいや。これからどうなるんだろうなー。
取りあえず、こつこつ体鍛えるか-。
あ、話が終わったみたい。
「部屋は一人一部屋です。メイドもつけます。あと、明日は自由です」
みんなが言っている方に行こうとしたら王女が、
「あなたはこっちですよー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・」
もう声が出ないよ。私の部屋は、ぼろぼろな倉庫だった。
「あなたの部屋はここです。魔物も出るので、せいぜい死なないでください。」
行ってしまった。どうするか。今ある物は、着替えとスタータスカードと、パン一切れだけ。
どうするか、取りあえず寝る場所を確保しよう!
・・・・・・・・・・・・
つかれた。部屋の端っこに寝れる場所を作っただけで、どれだけ汚いか、もうやだ。
考えるのも疲れた。今日はもう寝よう。おやすみー。
・・・・・・・・・・・・・
起きた。森にいた。えっ、ここはどこー私は誰ー。
わー、捨てられちゃったー。まあいいやー。
あ、まじめな話、これからどうするか・・・。