・少女と会長と学園と
「改めまして、新入生の皆さんご入学おめでとうございます。
私は生徒会長の唯月 紅葉と申します。よろしくお願いしますね♪
さて、皆さんは何を想い入学してきましたか? 新しい生活への期待、不安様々な想いがそれぞれにあると思います。
実は私も同じなんですよ? 今年から生徒会長になりましたので、みなさんと同じ一年生です♪
まだ私も慣れていませんが、皆さんと一緒に成長していければいいなぁ~と考えています。
不慣れで頼りないかもしれませんが、精一杯がんばってみようと思います。
でも、それは消して悪いことだけじゃないんですよ? だって不慣れな分皆さんも私に話しかけやすいのではないですか?
そこは私は利点だと考えていますので、皆さんも気軽に話しかけてきてくださいね? 堅苦しいのは無しにしましょう♪
長々と話をするのも苦手ですし、正直何を言って良いのかよくわかっていません。
これから理事長の話や……そうそう、理事長の話はとっっっっても長いのでつまらないかもしれませんが寝ちゃわないようお互いがんばりましょうね!!」
会長の話に先生方の方から「こら!!」と言う声。
「うふふ、すいません。怒られちゃいました。
これで私の話は終わりにします。卒業するまで楽しい思い出を皆さんで一緒に作りましょうね♪」
そう言うなり紅葉生徒会長は軽くお辞儀をし、きびすを返す背中に全校生徒からは自然と拍手があがり
、会長は自分の席へと戻っていった。
そして……会長の言うとおり理事長の話は延々と続くのである。