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第7話

 やがて俺は二十三歳で東洋チャンピョンになった。

 次に世界を狙える男として、ボクシング専門雑誌にも載るようになり少しは有名人になって来た

 一方の統子もやっと念願のデビュー曲が決まった。それが(グッマイラブ)だ。

 歌詞は統子が書いた。統子はこっそり教えてくれた。俺をイメージして書いた歌詞だと。

 元々、歌唱力のある統子である。自分で作詞しただけに歌に感情がこもっていた。

 その甘い声で切なく唄い続ける歌は聴く人の心を惹き付けた。

 なんと発売二ヶ月でヒットチャートに乗ると一気にスターダムに伸し上がった。

 統子は歌手、麻野七星としてまさに星を掴んだ。変わった名だがこれは七曜星からとった名だ。別名北斗七星と呼ぶ。


 俺も小さい星を掴むことが出来たが、統子の方はもっと凄い大きな星を手にした。

 もはや麻野七星を知らない人は居ないくらいの、有名な歌手に伸し上がって行った。

 二人は夢を完全に掴んだかに思えたが、そう良い事が続くとは限らないのが世の中だ。

 そんな折り忘れかけていた、あの三人の男達の目に止まった。

 やっぱり一度犯罪を犯し者は簡単に抜けられないようだ。奴等は知っていた。麻野七星があの時の高校生だと。

 集団強姦の時効それが七年だ。丁度その時効が切れたことを知って奴らは獲物を求めて動き出した。

 有名人となった麻野七星を、自分達が強姦して更にそれをネタに強請りをかけて来た。


 有名歌手のスキャンダルは致命的だ。ましてや強姦されたとなるとダメージは計り知れない。

 もちろん同情してくれる人は多いだろう。だが好奇の目で世間に晒される。

 超売れっ子歌手となれば、そんなスキャンダルは歌手生命に関わる一大事である。

 そればかりか、歌手としてより女としてこれ以上の恥辱はない。

 そんな事を世間に知られるくらいなら死んだほうがマシだ。

つづく

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