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グッマイラブ 第10話

 法の定める八十二条二項のいう(公の秩序又は善良の風俗を害する)という概念。

因って統子が強請られた理由である強姦事件が重要な要素となる為、非公開裁判が認められた。

 しかしあの三人組の一人は片目が失明、あと二人は歩行に障害が残った。

 悪質な犯罪に情状酌量の余地はあるが、三人とも大きな後遺症が残る事が本裁判の判決を左右した。

 普通なら執行猶予が付くところだが、過剰防衛とプロボクサーの拳は凶器とみなされ懲役三年の実刑が決まった。


 統子は泣いた。俺の前で泣きじゃくった。しかし今は有名歌手なのだ、そんな姿は見せてはいけない。

 有名人が俺なんかの為に……泣いてくれた。俺はそれだけで充分満足している。

 だが刑務所に入る事によって俺の目指した世界チャンピョンの夢は閉ざされた。それでもいい統子の夢が壊れないなら。

 統子には俺の分まで希望の星となって頑張ってくれと、俺はやせ我慢して最高の笑顔を歌手、麻野七星に贈った。


 三年の月日は流れ俺はやっと出所した。

 統子が最高の弁護士をつけてくれた。それでも三年の刑で済んだことは幸いだった。

 なんでも奴等のうち一人は歩けなくなった事を苦に自殺したらしい。それだけ肉体的にも精神的にも追い込んだのだから。


 でも俺は同情しない。自殺するほど心が弱いなら最初からワルの道に入るべきじゃなかったのだ。

 統子は何度もひと目を忍んで刑務所へ面会に来てくれた。気持ちは嬉しかったが今の統子にはスキャンダルは命取りとなる。

 俺のことは忘れてスターの道を進んでくれと面会を断った。これはワルをして来た男の誇りじゃないか

 大切な人を守る為なら己を犠牲にしても守り通す。決して見返りを期待しない。それが愛と言うものだ。それが俺のポリシー。


つづく 次回最終話

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