最初の墓
日の光が眩しい。所長の悲鳴が聞こえる。誰かが来たのだろうか?
そう思っている時に、綺麗でいろんな意味で成長している体が私の目の前に現れた。
その人は、でかい銃を背負って、返り血らしきもので血まみれになっていた。
「お前がルヴニール家の最後の者か」
人通りが少ない暗い道路を彼女の後について行く。彼女に聞きたいことがたくさんあった。
「あの、どうして僕がルブニール家の末裔であることが分かったんですか?あまり、ルヴニール家の情報は出てないはずですが」
彼女は少し考えて
「お前の白い髪、赤い唇、年齢にしては低身長ってところかな。」
そして呼吸をするように
「まあ、お前がルヴニール家の力を引き継いで無くても、別に良いけどな」
彼女は言った。
僕はもう少し聞きたかったが、その他に、ある違和感に気づいた。
人の声が全然聞こえない。
人通りが少ないとはいえ、建物はそこら中にある。少しくらい聞こえてもいいのではないか。
「あの、、」
僕の言葉なんか聞かずに
「さてと、もうすぐ、うちらの家に着くから心して着いてこい!」
彼女が明るそうに言ったから、そこまで心に留めておかなかったが、
僕がその意味を理解するのは、そう遠くなかった。