表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/100

-73- 落ち葉

 落ち葉を掃けば、なぜか侘しい気分になる。今年も、もう終わりか…などと思うからだ。別に思わなくてもいいのだが、冷気が(そぞ)ろ増せば、余計にそう思える訳だ。『あんたは(ひま)だなっ!』と言われれば、それまでなのだが…。^^

 吹山は前庭を掃いていた。紅葉(もみじ)はまだとして、他の広葉樹はほとんど葉を落としていた。そろそろ掃く頃合いか…と思えた吹山は、朝食を食べ終えると作業に取りかかった。毎年のことだから馴れるには馴れていた。

 小一時間後、ようやく掃き終えた落ち葉は山になっていた。ところが、である。

『少し、休むか…』

 そう思った吹山は家の中へ一端、入った。20分ほどして庭へ戻ると、落ち葉の山は風によって元の位置へ散らばっていた。というより、散らかっていたと言った方がいいだろう。吹山は唖然として、侘しい気分に成らざるを得なかった。

 まあ、吹山さん、侘しくならず、また掃いて下さい。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ