表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/100

-67- 血糖値

 ヘモグロビンA1cといえば血糖値でという知識を得た。^^ この値が低ければその日の気分は高揚するが、高ければ侘しい心境で落ち込むことになる。とある先生によれば、1型と2型があるようで、『2型ですから…』と言われれば少し安堵するが、インスリンを毎日注射しながらもの憂く侘しい気分になるのは忘れたいものだ。^^

 鮭川は病院で先生の診察を受けていた。

「まあ、いつもの感じですな…」

「はあ…」

「これといって変わりはないようですが、次回は2ヵ月後の16日でどうですか?」

「はあ…」

「では、その日で…」

「はあ…」

「まだ注射針とかありますか?」

「はあ、まあ…」

「アルコール消毒綿は?」

「はあ、まあ…」

「分かりました。では今日はこれで…」

「はあ…」

 担当医師は、『はあ…と、はあ、まあ…しか言わない患者だな』とは思ったが、そうとも言えず、笑って右から左へとスルーした。

 よくよく考えれば、全ての事象を右から左へとスルーすれば鮭川さん、侘しい気分に(おちい)ることもない訳です。^^ まあ、殺伐とした世の中ですから、なかなか、そういう心境にはなれませんが…。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ