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-50- 希望
希望が潰えたり絶たれたときほど侘しいものはないが、それが逆転したときほど嬉しくなるものはないだろう。
とある病院のカンファレンス室である。患者の家族に二名が執刀した主治医と対峙して会話をしている。
「先生、どうなんでしょう!?」
「はあ…やるだけのことは、やりました。しかし、恐らくは、あと二ヶ月…」
主治医は多くを語らず、絶望的な病状を暈した。
「二ヶ月ですか…」
「はあ、お気の毒ですが…」
その後、主治医が告知した二ヶ月が過ぎ去ったが、その患者は元気を回復させ、健康だった以前の体調以上に戻った。そして、退院手続きを済ませると自宅へ戻ることになった。
主治医は侘しいような嬉しいような、どこか複雑な気持で、家族が乗る車を見送ったのである。
見事に手術を成功させたんですから侘しい気持は捨て、自信を持って下さい、先生っ!^^
完




