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-5- 独りぼっち

 独りぼっちは(わび)しい…と誰もが思うだろう。が、そうとは限らない。馴れてくれば、なかなか乙なもの…と思う人もいることはいるのだ。ただ、生活の全てがセルフでやらねばならない・・というデメリットもあり、こればかりは独りぼっちの方々に(たず)ねてみる他はない。私なんかだと以前は気楽だったが、ここ最近、年とともに疲れることも多く、大変になってきたとは言える。それでも一応、頑張っていることは頑張っているのだが…。^^

 蛸島はずぅ~~っと独りぼっちの生活を続けていた。友人の烏賊山は多くの家族に恵まれ、ひ孫まで見ているというのに、自分はいったいどうして独りぼっちなんだ…と思うことも度々(たびたび)あった。だが蛸島は卑屈にはならなかった。彼は、これも前世の因縁か…と、いつの間にか思うようになっていたのである。そう思うことにより蛸島は自分を慰めていた。前世の因果によるものならば、仕方がない…と(あきら)められた。しかし、侘しさだけは拭いようもなく、烏賊天を頬張っては侘しさに沈んだ。

「そうクヨクヨするなっ! 何も烏賊山のように家族の多いだけが能じゃないっ!」

 親友にそう慰められ、蛸島は壺に入ったように元気になった。人は人、自分は自分だ…と思うことにより、独りぼっちの侘しさから脱け出せたのである。

 独りぼっちは必ずしも侘しいことではないと思えば、侘しさも侘しくなくなる・・というお話でした。蛸島さん、土壺?はまらず、よかった、よかった!^^ 持つべきはいい友ですね。^^


                  完

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