表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/100

-42- 柿採り

 とある秋晴れの早朝である。毛宮(けみや)は柿採りをしよう…と、長鋏を出して準備を始めた。今年は数えるほどしかないな…と毛宮は侘しい気分で柿の木を見つめた。遠くを見ると、他の家の柿も例年に比べて成りが悪く、オレンジ色の個数が少なく見えた。柿を仏前、神前に供えると残った柿は下に落ちたとき砕けかけた柿、一個だけだった。毛宮は、『まあ、いいか…』と思いながらその砕けた柿を剥いて頬張ったなにがいいのか? は毛宮自身にも分からなかった。^^ 頬張った瞬間、秋の味がした。干し柿用に吊るした柿は十八個だったことを思い出し、今年は三十個くらいの侘しい成りだ…と毛宮はまた思った。

『今年は暑かったからなぁ…』

 毛宮は暑かった夏を思い出した。フゥ~フゥ~と汗を拭きながら炎天下の外からクーラーが効いた家の中へ飛び込んだ瞬間の記憶が頭を過った。身体を充分に冷やしておいたとしても、外へ出られるのは、せいぜい十分だな…と思えた。外は熱風+炎天下⇔内は冷気で快適になった室内・・そのギャップを肌に感じたのである。『こうして、秋も深まっていくか…』と、毛宮は侘しく思った。

 秋が侘しいのは毛宮さんだけではないのですから、戦禍のない平和な我が国の秋を有り難く過ごしましょう。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ